PL29 密度のリング
前文
PL28_中心をはずれた核では、PL8_モザイク状のサブカルチャーやPL13_サブカルチャーの境界を考慮しながら、密度の「山」と「谷」を形づくり一般的な形体を示した。またPL12_7000人のコミュニティの商業中心は、PL28_中心をはずれた核にしたがい、地域内の総体密度に応じて、住宅クラスターや仕事コミュニティの局地的密度を設定するという問題の直面する。このパタンは、このような局地的な密度変化の産出法を示す。この密度変化は、主要な活動中心から半径の異なる円を描き、それぞれのリングに異なる密度を割り当てることにより、きわめて具体的に規定される。その結果、個々のリング状の密度が、局地的な密度分布の変化を示すことになる。この密度変化は、地域内のコミュニティの立地条件や住民の文化的背景に対応するので、コミュニティごとに異った分布を示す。
問題
人は刺激や利便性を求めて、商店やサービス施設に近接することを望む。また一方では、静寂と緑を求めてサービス施設から遠く離れたがる。これらの要求には個人差があるが、全体としては、2つの要求間の適正なバランスにより、近接内の住宅の密度変化が決定される。
解決策
コミュニティの核の位置が明確になったら、局地的な住宅密度が、その核の周辺に向かって少しずつ減少していくようなリングを設定すること。やむを得ない場合のみ、前記の表から密度を選ぶこと。だが、できれば密度リング・ゲームを行ない、そのコミュニティに住もうとしている本人たちの直感から、この密度を算出するほうがよい。
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密度リング内には、8から15戸の自立的な管理組合で運営され、物理的な規模は密度に応じて変化する群住宅の形成を促すことーPL37_住宅クラスター
各リング内の密度に応じて、PL37_住宅クラスターやPL38_連続住宅などの自立住宅にするか、PL39_段状住宅のような高密の住宅にすること
PL31_プロムナードやPL61_小さな広場などの公共空間は、活気を保てるような十分に密度の高い区域に設けることーPL123_歩行者密度