肺癌取扱い規約(第8版補訂)第8版からの変更点(病理)
https://gyazo.com/b893c8840894d1c1f97f5badd6caacb6
nananana.icon 肺癌学会の病理委員会より変更点のまとめが提示されています
nananana.icon 誤植あり 微少浸潤癌の定義→置換性増殖を優位
日本肺癌学会病理委員会(委員長 谷田部先生)より、お知らせ
https://gyazo.com/f0af79900973d5f713e37a52dd58361f
70頁
微少浸潤性腺癌非粘液性のICD-0 コードを変更した。5250/2→5256/3
82頁
腺癌における占有率の評価については国際標準と合わせて 10%刻みを推奨し、5%も可能とした。
87頁
微少浸潤癌の定義に次の i)~iii)の所見を認めないことを追記した。
[定義] 置換性増殖を優位とする 3cm 以下の孤立性腫瘍で、 0.5cm 以内の浸潤部分を有する。
下記i~iiiが認められた場合は微少浸潤癌とはしない。
i)血管、リンパ管、胸膜への浸潤所見
ii)腫瘍壊死
iii)STAS
nananana.icon 微少浸潤癌で無くて何と診断するのか?
nananana.icon pTis pT1 pT1a?
T分類はそのままとする場合:pTisだが診断名は微小浸潤癌ではない
浸潤としてとらえる場合:それぞれの領域を浸潤径としてpT1a~pT1cとして扱う nananana.icon
グレードをあげるとする場合:pT1a
nananana.icon 上皮内癌? 浸潤性腺癌? 置換型腺癌?
浸潤性腺癌とし、組織亜型は記載しない
置換型腺癌とする nananana.icon
上皮内癌(or 置換型腺癌)の組織像に浸潤を示唆する所見があるとする
91頁
浸潤性粘液癌の腫瘍径について粘液を含めるとの記載を削除(取り消し線)した。
腫瘍径の測定において,浸潤性粘液性腺癌やコロイド腺癌は置換性増殖領域や粘液のみの領域も含む。
118頁
他の pm や横隔神経浸潤などがある場合もあり、よりわかりやすく記載した(太字)。
隣接する肺葉への浸潤が認められた場合、葉間胸膜の有無に変わらず pl3 とするが腫瘍径が 3 ㎝以下の場合、特例として pT2a とする。ただし、他の因子でより高い T 因子となる場合はその T 因子を採用する。
nananana.icon T3,T4について病理編では大きさの記載が相変わらず無い(領域横断的規約には記載あり)
119頁
心膜への浸潤について、すでに採用されている記述を加えた。
心膜(parietal pericardium)への直接浸潤は T3 nananana.icon 壁側心膜のこと
心嚢 (visceral pericardium)への直接浸潤はT4 nananana.icon 心外膜のこと
119 頁
縦隔脂肪織への浸潤について、すでに記載されている記述を加えることで、具体例(太字)を追記した。
縦隔浸潤は pT4 と規定されるが,肺門部気管支血管周囲の脂肪織,結合織のみ,もしくは縦隔胸膜のみの浸澗は縦隔浸澗にはならない。明らかに肺門の脂肪織に限局している場合は T2など、それぞれの T カテゴリーの規定に従って T 因子を決定する。
124 頁
図表の微少浸潤性癌(T1mi)に浸潤径があるため>0cm を追記した。
https://gyazo.com/7892c236eab082387b4c0a0dc3af01ab
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