新WHO分類の改訂2021年11月
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日本肺癌学会
①新WHO分類の改訂を受けて日本肺癌学会が「肺癌取扱い規約」の改定に先立ち、新WHO分類に準拠した病理組織分類をした
②診療研究活動を国際標準に合わせるべく、2021年11月26日以降、肺癌病理分類記載はこの新分類を用いるようお願いする
日本病理学会ではこの情報を「規約ネット」に掲載しているが、実運用の開始時期などについてそれ以上の積極的な周知や協力依頼は行わない方針。
WHO 第 5 版における肺腫瘍の主要な変更点
1. 2015 年の WHO 分類に比べて、分子生物学をより重視している。
2. 生検組織の診断名についてより網羅的に記した章を設けている。
3. 浸潤の程度(AIS/MIA)とともに、大多数を占める腺癌を浸潤性非粘液性腺癌としてまとめ、その中に組織学的パターンによるサブカテゴリ―を設ける形にした。
4. 浸潤性非粘液性腺癌の組織学的パターンを利用して新たなグレード分類を適用した。
5. リンパ上皮癌が扁平上皮癌の一型と再分類された。
6. 肺神経内分泌腫瘍の分類を他の臓器と調和のとれた対応について記載し、新しい概念も紹介された。
7. 細気管支腺腫/繊毛性粘液結節性乳頭状腫瘍(BA/CMPT)を腺腫サブグループ内の新たな疾患単位とし
て組み入れた。
8. thoracic SMARCA4-deficient undifferentiated tumor を他の腫瘍のカテゴリーとして組み入れた。
9. 各腫瘍において必須および望ましい診断基準を明確にした。
日本肺癌学会 WHO分類 第5版に準拠した胸部腫瘍組織分類使用のお願い
日本病理学会 規約ネット