自信の男女差
自信の男女差
環境からの男女の扱いの違いが、女性が自信を持ちづらい理由のひとつ
女の子は学校での優等生になりやすいが、仕事の場で求められるものはそれではない
女の子の方が、脳が感情の信号を拾う時期が早いため、いい子になりやすい
結果、間違えたり危険を冒すといった自信を付けるのに重要な行動を避けてしまう
男の子は失敗を 「努力不足」 だとして受け流す一方、女の子は 「能力不足」 だとして自分をダメな子だと思い込みやすい
学校では女の子の方が優秀だが、競争社会の職場で役に立つ教室の外での学び (競技スポーツなど) を無視してしまっている
高校でスポーツをしていることと、人生で高い収入を得ることに関連性がある
仕事における成功には、政治的な機転が要求される
思春期の女子は自尊心の大きな低下を経験 → 敗北に対応する自信がないため、チームスポーツをやめる傾向 (悪循環)
男子は、なんでもかんでも競争しがち
悪ふざけやからかいの中で精神的回復力を付けてお互いを強化している
多数の研究で、女性が男性と同じようにアグレッシブに行動すると、社会的に、職業的に重い代償があると指摘
女性自身、男性が発言し、会話を支配することを望んでいる (女性自身が女性に偏見を持っている)
固定観念に対する恐怖
身体的な見た目が女性の自信に与える影響は大きい
美の水準に達しない女性は、重要な社会的資質が欠けているとみなされる
例えば、太っていること
男性の場合はトニー・ソプラノ効果で得することもある
女性の場合は自己管理能力の無さなど、ネガティブなしるしとみなされる
男性と比べたときの、自信に対してマイナスになる女性の傾向
尊敬されるより好かれたいと思う傾向
好かれることを重視しすぎると自分をダメにしてしまう
一方で、好かれることは男女どちらにとっても成功のために重要
反芻 (ルミネーション) が多い
女性は本能的に、問題を解決するより悩む傾向にある (スーザン・ノーレン=ホークセマ)
失敗を過剰に自分個人のものと捉える傾向 (男性は外的帰属、女性は内的帰属)
完璧主義 : これこそが最も自信に悪影響
脳の男女差
テストステロンとエストロゲンの影響
主要な男性ホルモンであるテストステロン (相互理解や協力より競争を促す) には勝利効果がある
主要な女性ホルモンであるエストロゲン (人との結びつきや理解を促す) は衝突やリスクを回避させるので、行動を妨げる
リスク回避が必ずしも悪いことではない
女性のヘッジファンドマネジャーによる運用資産は、男性によるそれより 3 倍の利益を出して、リスク回避もできていた
女性の脳は……
悪い点 : 用心しすぎることがあり、考えすぎと優柔不断で行動が止まることがある
良い点 :
物事をきちんとし、判断力があり、悪い衝動を最小限に抑えられる
感情処理に長けているので、問題を把握したり他人の問題を理解しやすく、調整と解決が得意
大量の情報を取り込んで素早く処理できる
参考文献
なぜ女は男のように自信をもてないのか