イースタリン仮説
・イースタリン仮説 (相対的経済地位仮説) は、人々の結婚・出産行動は、生活水準に対する夫婦の期待と現実の経済状態の比較によって形成される相対的経済地位によって説明されるとする仮説である。 この仮説によれば、90年代の出生率回復は、彼らが育った70年代の低い経済的要求水準に比べて、現実の経済状態が相対的に高いことから説明される。 ・キャッチアップ仮説は、ある時期に (結婚後の) 出生を遅らせた人々が高年齢で出産過程に入り、出生の遅れを取り戻そうとする傾向により出生率の下降・上昇を説明しようとするものである。 米国においては、1960 年代後半以降に 25 歳未満で第 1 子出生確率が低下したものの、1980 年代に入り 30 歳代で同じ確率が上昇しており、キャッチアップ仮説が裏付けられた形となっている。