情報の流通様式が組織の構造に影響する
from 知識や社会関係を蓄えるにはメンバーシップ型雇用が必要では?
情報の流通形式が組織の構造に大きく影響する
nishio 知識資本や社会関係資本を会社の中に蓄えるには、必然的にジョブ型ではなくメンバーシップ型の雇用にならざるを得ないのでは?
kawahiii 個人的に情報の流通様式が重要だと思っていて。
旧型の組織は情報は人間に密接に紐付き、業務上の必要性で人と関わらざるを得なくなる。情報の贈与交換の必然性があり、社会関係資本が形成される。また、その組織はメンバーシップ型と親和性が高い。ゲマインシャフト。
一方、形式知が整備されている新しい組織は、情報と人間が密接に紐づいておらず、テキストからスムーズに情報を取得できるがゆえに人間関係を維持する贈与交換のキッカケが小さくなる。これはジョブ型と親和性が高い。ゲゼルシャフト。
したがって、知識資本の備蓄は暗黙知に近いものであればメンバーシップ型となり、形式知に近いものであればジョブ型が優位になるのかなと思います。
(余談ですが、ドラッカーがポスト資本主義社会の中で日本企業型にコミュニティ機能の解決策を見出したのも部分的には似たような話があるのかもしれないなと思います。)
nishio 情報の流通形式の視点はすごく面白いと思います。知識の形式知化は同じことを何度もやる中で徐々に進行するのかなと思っていて、逆に「次々に未知のことが起こる状況」では知識は言語化されていない経験の形で個々人の中に蓄えられるのかと思います。つまり世界の変化速度によって影響を受ける
nishio 言語化がボトルネックであれば「まだ言語化されていないものの在庫」がどんどん積み上がっていく
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