発達心理学概論
心理学における「発達」の定義、その歴史的変遷について説明する。主な発達段階と発達課題、発達が生じるメカニズム、人間の発達の特殊性、初期経験の影響について概説する。
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人間の発達を明らかにしようとするとき、心理学の他分野と共通するアプローチのほか、発達独自のアプローチもある。研究事例をふまえながら、発達研究の方法を紹介する。
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人間の乳児は、話せない、自力で動けないという点では無力だが、生まれながらにもっている能力を生かして、周囲の環境に反応したり、自ら働きかけたりしている。そうした乳児のもつ知覚的有能さとコミュニケーション力について解説する。
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乳幼児期の発達の基礎となるアタッチメント(愛着)について紹介する。アタッチメントの基本的な考え方、その個人差と測定方法、アタッチメントの形成プロセスを中心に説明する。
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幼児期は、表象や概念、言葉の発達が著しい。語彙や文法だけでなく、コミュニケーションスキルも向上する。時間認識が芽生え、記憶の仕方も変わる。こうした幼児期の言葉と認知の発達について解説する。
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幼児期は自己認知が可能になり、他者との関係の中で自分を主張したり、抑制したりするスキルを身につけていく。周囲との関わりの中で進む自己と社会性の発達プロセスについて解説する。
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児童期には、書き言葉の習得が始まり、論理的思考力が高まる。学習内容も徐々に難しくなるが、動機づけのあり方が学習に影響を及ぼす。児童期の認知発達と学びについて概説する。
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児童期は学校教育の影響を強く受け、仲間との関係が重要になってくる。その中で発達する自己概念や性役割観、道徳性や向社会的行動について説明する。
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青年期には、第二次性徴をはじめ、心身に大きな変化が生じる。人間関係や進路で悩むことも増え、アイデンティティ(自我同一性)を模索するようになる。そのプロセスについて、周囲の人間関係や時代による変化を踏まえながら概説する。
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成人初期は、活動の場が学校から職場に移行し、親元を離れて自活したり、結婚を考え始めたり、新しい家庭を築くなど、役割や責任、ライフスタイルが大きく変化する。この時期の心理的発達について概説する。
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成人期は、仕事や家庭、地域での責任が増し、さまざまな形で次世代育成に関与する。その一方で、自身の体力の衰えや職業上の限界、子どもの巣立ちなども経験し、人生の軌道修正が必要になってくる。この時期の課題と心理的発達について概説する。
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老年期は、心身の衰えや、それまで担ってきた役割からの引退、近親者との別れなど、喪失体験が増えてくる。一方で、認知能力の向上や、肯定的感情の増加といった獲得的変化も生じている。老年期の発達とサクセスフル・エイジングについて解説する。
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発達に関与する環境要因はさまざまなものがあるが、ここでは電子メディア(テレビやゲーム、インターネットなど)を取り上げ、それらが子どもの発達や行動に与える影響について考察する。
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近年、心理学研究における文化的背景の重要性が認識されるようになってきている。人が発達する過程において文化の影響がどのような形で見られるのか、文化心理学の研究成果をもとに考察する。
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