プロラクチン
https://gyazo.com/b8cf35781ca29a9c4fcc1eb93112223b
source: By National Center for Biotechnology Information, U.S. National Library of Medicine - NCBI's Genome Decoration Page. Public Domain,
プロラクチン - Wikipedia
プロラクチン(英語: Prolactin)は、主に脳下垂体前葉のプロラクチン分泌細胞(lactotroph)から分泌されるホルモンである。
主なプロラクチンは199個のアミノ酸から成り、分子量は23kDa。下垂体のプロラクチン産生細胞の他、胎盤や子宮など末梢組織でも産生される。成長ホルモンと構造が近く、同一の祖先遺伝子が重複し、機能が分化したと考えられている。ヒトの場合遺伝子は6番染色体に位置する。
生殖に関する作用
泌乳関連
乳腺の分化・発達 -- 春機発動期において、乳管の分枝構造を発達させる。また妊娠期には乳腺葉を発達させる。
乳汁合成 -- 特定のアミノ酸の取り込みを促し、カゼインやラクトアルブミンなどのタンパク質合成を促進する。またグルコースの取り込みを促進し、ラクトース合成を促す。
乳汁分泌 -- 搾乳刺激に応じて乳汁を分泌する。
妊娠維持
黄体刺激 -- 哺乳類において雄と交配後、黄体の構造と機能を維持させプロゲステロン分泌を維持させる。このプロゲステロンの作用により排卵を抑え、また子宮内膜を肥厚させる。
行動 -- 同じく哺乳類において、巣作りや授乳などの母性行動に影響を与える。
その他の作用
(女性の場合)母性行動誘導、(だが同時に赤ちゃん以外の存在に対する)敵対的行動の誘発、攻撃性を強める。夫に対しても攻撃的になる。免疫応答、浸透圧調節、血管新生などに関わる。
(男性の場合)射精オーガズム後、急速に性欲を失う原因となっている。
#ホルモン