セントラルドグマ
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source: By Dhorspool at en.wikipedia, CC BY-SA 3.0
セントラルドグマとは - コトバンク
分子遺伝学の基本原理。1958年に英国の分子生物学者クリックが提唱。
DNA分子のもつ遺伝情報がRNA分子を介してたんぱく質分子に一方向に伝えられるという説。
中心教義。中心命題。中心ドグマ。分子生物学の中心原理。
セントラルドグマ - Wikipedia
セントラルドグマ(英: central dogma)とは、遺伝情報は「DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質」の順に伝達される、という、分子生物学の概念である。フランシス・クリックが1958年に提唱した。
この概念は細菌からヒトまで、原核生物・真核生物の両方に共通する基本原理だとされた。
中心教義、中心命題、中心ドグマとも。
セントラルドグマの過程は次のとおりである。
まず、RNAポリメラーゼⅡの働きにより、DNAの遺伝情報はmRNAに転写される。
次に、mRNAが核膜の孔を通って核から細胞質に出ると、細胞質中のリボソームに結合する。
リボソームにおいては、アミノ酸を運んできたtRNAが、mRNAの3つずつの塩基配列(コドン)に対応して結合し、運ばれてきたアミノ酸が繋がってペプチドを作る。
RNAからタンパク質を作ることを翻訳と呼ぶ。
この、DNAからタンパク質が出来る流れの概念がセントラルドグマである。
通常遺伝情報はこのようにDNAからタンパク質に一方的に伝達され、発現するのであるが、例外がある。
RNAを遺伝子としているウイルスの一部(レトロウイルス)は、宿主細胞内でRNAをDNAに変換するセントラルドグマの逆反応を行う。その後に、セントラルドグマに従ってDNAからRNAの転写を経てタンパク質へ翻訳され、ウイルスが作成される。