アイソフォーム
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DNA解析以前のタンパク質の解析が中心となっていた時代によく使われた用語で、集団内の多型や、遺伝子重複によって作られたコピー間のタンパク質構造の違いも含める場合があるので、注意して使ったほうがよい 過去の技術ではこれらは区別できなかった
多くの場合、それらは同一または類似した生物学的役割を果たすが、一部のアイソフォームには特有の機能が存在する。
アイソフォームの発見によって、ヒトゲノム計画で明らかにされたタンパク質をコードする遺伝子の数と個体に見つかるタンパク質の多様性の間の乖離を説明できるようになった。異なるタンパク質が同一の遺伝子によってコードされており、プロテオームの多様性が増大しているのである。RNAのレベルでのアイソフォームは、cDNAを研究することにより容易に特定することができる。ヒトの遺伝子の多くが選択的スプライシングによるアイソフォームを有することが確認されている。アイソフォームはタンパク質のレベルでは、通常タンパク質の表面に位置する部分で、ドメイン全体の欠失やループ部分の短縮などが生じている。