B細胞
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なぜなら、免疫機構において重要な役割を演ずるリンパ球には、その起源と機能とが異なる二つのグループが存在しているという考え方が、現在支配的なためである。 B細胞とT細胞とでは同じリンパ球であっても、種々の点において異なっているため、リンパ球、あるいはそれを母細胞とする腫瘍などの疾患の場合、どちらの細胞が主体を占めるかなどの検索が臨床的にも重視されている。B細胞は、免疫反応の場においては抗体グロブリンの産生に関与しているが、その他のB細胞とT細胞との差異についてはT細胞の項に述べたとおりである。[渡辺 裕]