コーシー列
Cauchy sequence
項を順に見ていくと、項の変化がどこまでも小さくなっていくような数列のこと
いかにも収束と関係ありそうだねmrsekut.icon 収束列ならばコーシー列である
逆の「コーシー列ならば収束する」は一般には成り立たない
定義
実数列$ x_0,x_1,\cdots,x_l,\cdotsがコーシー列であるとは、任意の正数$ \epsilon\gt0に対して
$ k,l\ge Nならば$ \|x_l-x_k\|\le\epsilon
を満たすような自然数$ Nが存在することである
わかりにけーmrsekut.icon
$ m\times n行列の列$ A_0,A_1,\cdots,A_l,\cdotsがコーシー列であるとは、任意の正数$ \epsilon\gt0に対して、$ k,l\ge Nならば$ \|A_t-A_k\|\lt\epsilonを満たすような自然数$ Nが存在することである
単調増加数列$ x_0,x_1,\cdots,x_l,\cdotsについて、以下はすべて同値
コーシー列である
収束する
単調増加数列が上に有界ならば、それはコーシー列
コーシー列の例
一般項が$ x_n=\frac{1}{2^n}で与えられるような数列$ \{x_n\}
その数列がコーシー列であることを判定する
$ \sqrt{2}を表すような数列
$ a_0=1
$ a_1=1.4
$ a_2=1.41
$ a_3=1.414
これは、コーシー列であるが、収束しない
$ \sqrt{2}は無理数なことを思い出せ
参考