論証集の論証は答案の中でアレンジして使う
from 2025-02-13
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論証をいくつか教わったけど、これがなぜ重要になるのか使う場所が理解できていない(論文を書いたことがない)のでイメージができていない。論文を書いてみないとどう暗記していくのかわからない。
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ポイントは、「論証は使い方を知るためのもの」なので、机の上で丸暗記しても使いどころがわからなければ活用できないことです。
まずは短くてもいいから答案を書く練習をして、「どんな問題でどの論証を展開するか」を体感するのが近道です。
論証とはなにか
憲法など特定の分野でよく問われる論点について、「どんな論点があるか」「どう整理すべきか」をまとめた定型の文章。
実際の問題でその論点が問われたとき、答案の中で論証を引用またはアレンジして使う。
なぜ書いてみないとわからないか
論証は「使う場所」がはっきりしていて、問題文で特定のキーワードや事例が出てきたときに活用する。
初めてだと、「どんなキーワードが出たらこの論証を使うのか」や「論証のどこをどう書くのか」がイメージしづらい。
論文答案を書く練習をすることで、問題文のどこを読んだら「この論証が必要だ」と判断するのかを体で覚える。
使う場面の例(今回の「外国人の地方選挙権」を例に)
問題文に「外国人が地方選挙で投票できるかどうか」が問われる。
そこから「外国人の人権享有主体性」や「国民主権の原理」「93条の住民の意味」などが論点になる。
それぞれの論点で、あらかじめ用意しておいた論証(定型文)を当てはめて結論を導く。
論証をどう暗記し、答案に落とし込むか
論証を丸暗記するというよりは、「要素分解」して覚える。
例:「外国人の人権保障範囲はどうなっているか」「国民主権の原理は何を指すか」「93条の住民とは誰を意味するのか」など。
実際に論文答案の形で書いてみる。
「問題提起 → 論証(条文・判例・学説) → 当てはめ → 結論」という流れを、具体的な文章で一度書くと覚えやすい。
答案練習で出されたフィードバックを元に、論証のどの部分が過不足あるかを修正して精度を上げる。
最初のうちはどうすればいいか
とりあえず短い問題でもいいので、論点が分かりやすい過去問や演習問題を選ぶ。
問題文を読んでから、「使えそうな論証」を思い出し、答案に書くという作業をやってみる。
最初は上手く書けなくても、論証を実戦で使う訓練を繰り返すと「ここでこの論証だ」とひらめくようになる。
覚えた上で問題を解いてみる必要がありそうだ基素.icon
問題集はある?基素.icon
以下のようなコンパクト系の問題集がよく挙げられます。いずれも論点を見つけやすい過去問や演習問題がまとまっているので、短期間の学習でも取り組みやすいです。
1. 辰巳法律研究所の「論文過去問集」(旧司法試験・現行司法試験ともにある)
過去問が分野ごとにコンパクトにまとまっている
論点解説や答案例がついていて、論点の見極め練習に使いやすい
2. 伊藤塾の「論文過去問解説集」
本試験の過去問をコンパクトに再編しており、必要最低限の論点解説が分かりやすい
学校のテスト感覚で解ける分量なので、初学者でもとっつきやすい
3. LECなどの予備校が出している「短答・論文過去問の重要テーマ別問題集」
論点をテーマごとに整理しているので、論点把握がしやすい
1テーマあたりの問題数も多すぎず、短時間で回しやすい
4. (やや古いが)旧司法試験論文過去問の「重要問題抜粋版」(予備校や出版社によって名称はいろいろ)
旧司法試験の論文問題でも、基礎論点中心の頻出問題が凝縮されている
新司法試験でも共通する基本的な論点練習には十分使える
論文マスターの問題研究を見るのが良さそうだ基素.icon
冒頭が旧司法試験昭和43年度1問だった
1行問題
https://www.youtube.com/watch?v=Kv4y16SPP5E
なるほど基素.icon
確かに知識としてはもはや知っていること
「法の支配」の説明はできる
しかし回答できそうにない
知識も曖昧
これは精度が99%でも0点なので理解しながら暗記していくゲーム。時間をかければいいだけの作業ゲー
答案構成ができない
こっちが問題
何を書けば答えになるのかがわからない
https://youtu.be/1e_xqW1NUb8?t=253&si=Lg99cTdhCwreKKLr