株式報酬
株式で報酬を支払うこと
例 Stock Option
株式報酬は、成功報酬の形をしていて、金融論的には、利益ないし株価を原資産とするコール・オプションだ。金融センスのある読者は、もうお気づきだろう。ヘッジファンドの成功報酬型手数料と同じ「ボッタクリ」に近い仕組みだ。しかも、受け取る側が有利なのに、支払う側が意外に不満を持ちにくい報酬システムなのだ。
ヘッジファンドでは主に年金基金だし、企業株式の場合株主一般だが、「知恵の薄い」人々は成功報酬に対して「儲けてくれた時にたくさん支払うのなら納得しやすい」と納得する場合が多い。愚かなことだが、これが現実だ。
リスクプレミアムは「リスクを取りたくない人」が払ってくれている | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
(1)成功報酬はファンドの価値(或いは本人の稼ぎ)を原資産としたコールオプションのようなものであり、オプション価格理論を使ってフラットなフィー(たとえば年率何%といった手数料)に換算できる、
ヘッジファンドのファンドマネジャーは、ファンドのリターンが大きなマイナスでも小さなマイナスでも貰える報酬は変わらないが、プラスの場合は大きなプラスの方が、当然報酬が多い。それならば、より大きなリスクを取る方が得であり、合理的だと考えるのが当然だろう。
ファンドマネージャーが自己資金を入れていてもファンドの外で逆のポジションを取って投資リスクをヘッジすれば実質ないもの考えられる
投資銀行マンが持つ成功報酬型のボーナスだったろう。彼らは、サブプライム商品の組成、販売、自己資金で投資した場合の利回りなどから大いに稼ぎを上げて、高額のボーナスを受け取ると共に、サブプライムの世界を大いに普及させ、結果的には将来の問題の種を蒔いた。
仕手株
(2)このフィー水準は概して高い、
ファンドなどの投資家としては、成功報酬のインパクトがどの程度のものなのかを評価して投資する必要がある
(3)フラットなフィーのベースを計算できない投資家は成功報酬のファンドを買うべきでない、
(4)成功報酬の運用側にとっての有利さは独立系の運用会社の経営が軌道に乗るきっかけになった点で運用業界としては一定の意義があった、というようなものだった。
成功報酬について考える-その2- | トウシル 楽天証券の投資情報メディア