日本共産党のマンガ表現規制(2021年10月の政策)
2021年10月発表の政策
―――児童ポルノは「性の商品化」の中でも最悪のものです。児童ポルノ禁止法(1999年成立。2004年、2014年改正)における児童ポルノの定義を、「児童性虐待・性的搾取描写物」と改め、性虐待・性的搾取という重大な人権侵害から、あらゆる子どもを守ることを立法趣旨として明確にし、実効性を高めることを求めます。
現行法は、漫画やアニメ、ゲームなどのいわゆる「非実在児童ポルノ」については規制の対象としていませんが、日本は、極端に暴力的な子どもポルノを描いた漫画やアニメ、CG、ビデオ、オンライン・ゲーム等の主要な制作国として国際的にも名指しされており、これらを適切に規制するためのより踏み込んだ対策を国連人権理事会の特別報告者などから勧告されています(2016年)。非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。「表現の自由」やプライバシー権を守りながら、子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意をつくっていくために、幅広い関係者と力をあわせて取り組みます。
――「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します
表現規制反対派としても有名な赤松健らによってTwitterでバズる @yamadataro43: マンガアニメ等非実在表現に人権は存在せずどんな創作物も規制すべきではない。人権はグローバルだが文化はローカルであるべき。2016年国連勧告は私がブキッキオ氏に直接対峙、指摘に疑義があり筋違い。条約解釈も日本政府認めず。児童ポルノの3号定義も曖昧で非実在含めば表現の自由は危機的な状態に https://pbs.twimg.com/media/FB_KZovVcAI2d2F.jpg
@otokita: 共産党は完全に表現規制の方向に舵を切りました。「表現の自由」という言葉を言い訳程度に添えていますが、漫画・アニメ・ゲームに対して相当に圧力をかける内容。閣外協力をする立憲民主党もこれに追随するでしょうし、万が一に立共内閣が誕生でもすれば、表現・エンタメは致命的なダメージを受ける。 現状の数字から考えてどう頑張ってもすぐには共産党が政権を取れるはずがないので煽りすぎ(仮定が強すぎ)と感じる基素.icon
文面に統一感がないという指摘
https://pbs.twimg.com/media/FB8xZopVcAMG7An.jpg https://pbs.twimg.com/media/FB8yBwMVQAgi5QD.jpg
Q 共産党は創作物に対する表現規制の容認(賛成)に舵を切ったのですか? 「女性・ジェンダー」と「文化」政策は矛盾していませんか?
A
...今回、「女性とジェンダー」の政策の中に、児童ポルノの定義を「児童性虐待・性的搾取描写物」と変えるとあることをもって、これまでの方針を転換し、マンガやアニメなどの表現物・創作物を法的規制の対象にしようとしているとの理解が広がっていますが、そうではありません。
「児童ポルノ」という言葉については、日本共産党は従来から、被害実態をより適切に表す「児童性虐待描写物」などに改めることを提起してきました(2014年6月17日、参院法務委員会議事録参照)。「児童ポルノ禁止法(1999年成立、2004年、2014年改正)」の保護法益は、実在する児童の自由と人格であり、その規定も、わいせつ性や主観的要素を構成要件とするのではなく、児童への被害の重大性を評価する必要がある、という観点からの提起です。
今回の「女性とジェンダー」の政策は、一足飛びに表現物・創作物に対する法的規制を提起したものではありません。日本の現状への国際的な指摘があることを踏まえ、幅広い関係者で大いに議論し、子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さないための社会的な合意をつくっていくことを呼びかけたものです。
そうした議論を起こしていくことは、マンガやアニメ、ゲーム等の創作者や愛好者の皆さんが、「児童ポルノ規制」を名目にした法的規制の動きに抗して「表現の自由」を守り抜くためにも、大切であると考えています。
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上で述べられている論理を整理すると
1. 日本は非実在児童ポルノの制作国であると言われている
2. 非実在児童ポルノは...子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つける
と言っているのだから、これは規制しなければという議論の見方であるように見える
もし逆の立場なら
1はファクトなので変わらない(誰がいってるの?)としても、
2は「非実在児童ポルノは実在の児童を誰も害しておらず、これに規制をかけることは他の創作物の生まれる土壌を毀損し、トータルで見た時に益がない。しかしこのような見方をされてしまっている事実があるので、啓蒙なりを大いに議論しよう」
となるはずではないか?
もっと昔にやっていたこと
戦後「日本マンガ」論争史 単行本 – 2007/10/1 小山 昌宏 (著)