同人誌にまつわる訴訟や警告まとめ
同人誌を出して実際に行われた訴訟をリストにする
原告側は本件ビデオが藤崎の図柄を無断で用いたものであるとして、著作権の中で複製権と翻案権を、性行為の場面の描写により清純なイメージを損なう改変が行われたとして著作者人格権の中で同一性保持権を侵害していると主張した 東京地方裁判所は原告の訴えを認め、被告側に販売差し止めと在庫及びマスターテープの廃棄、および227万5千円の支払いを命じた。ただし、原告が求めていた謝罪広告の請求については必要なしとして認められなかった。
判決では、藤崎の図柄を著作物と認めた上で、本件ビデオに登場するキャラクターの図柄を対比し、藤崎の図柄と実質的に同一のものあると判断、藤崎の図柄を複製ないし翻案したものであるとして著作権の侵害を認定した。加えて、本件ビデオのパッケージでは、藤崎のキャラクター名こそ出していないが、女子高校生の容貌やデザインのゲームのパッケージとの類似、ゲームとの関連を連想させる説明から、購入者が女子高校生を藤崎であると認識するものと判断された。ゲームには藤崎が性行為を行うような描写は存在せず、被告は本件ビデオで清純な女子高校生と性格づけられている藤崎を性行為を行う姿へ改変し、原告の著作者人格権の中の同一性保持権を侵害しているとした。
損害賠償額227万5千円の内訳は、著作権侵害が本件ビデオの販売総額70万円(卸価格1400円×500本)から制作費用を控除した27万5千円、信用毀損などを総合考慮し著作者人格権の侵害による無形損害に対する賠償が200万円
本件では、著作者人格権の内の同一性保持権の侵害に対し、「藤崎詩織の優等生的で、清純な、さわやかな印象を与える性格付けが、本件ゲームソフト及び関連商品の売り上げ及び人気の向上に大きく寄与していると解するのが相当」とした上で、露骨な性描写を内容とするアニメーションへの改変を「藤崎詩織の性格付けに対する創作意図ないし目的を著しくゆがめる、極めて悪質な行為」だとし、被告の行為の悪質さの程度に鑑み、これ以前の著作者人格権侵害の例に比較してかなりの高額の賠償が認められることとなった
2023 しゃぶまるこ警告
出版社サイドの声明はないので真偽不明
参考