古着の価値
ヨーロッパのブランド製品のセカンダリー・マ ーケットでは、人の手を経てもその価値は下がらず、場合によっては新たな付加価値を得ることもあります ――以前、VERYにご登場いただいた時(2018年3月号、「『現代の魔法つかい』落合陽一さんができるまで」)、落合さんは洋服は「ヨウジヤマモト」一択と。それは今も変わりませんか? 「江戸時代はつぎはぎをしながら服を捨てなかったとどこかで聞きました。ヨウジヤマモトの洋服もそんな感じがします。以前、川久保玲さんが『どうして安い服を着るのか、私の服をぼろぼろになるまで着てほしい』という旨をおっしゃっていた記憶があります、それはその通りだな、と思いました。ファッションとしてハイブランドの服をぼろぼろになるまで大切に着るほうがファストファッションを次々に着回していくより重要だと思っています」