パタゴニアの環境配慮
私たちにできること
端的に言うと、買うことは減らし、求めることは増やすことです。ファストファッションの概念を否定し、責任ある方法で作られた丈夫なギアを、必要なときにだけ、できれば中古品を、購入することです。そして、それを着用しては修理し、不要になったら譲りましょう。
メーカーがこれをいうのはすごいな
選挙時には一票の力を発揮してください。化石燃料への補助金削減やグリーンエネルギーへの投資など、対象を絞った法案で気候危機に取り組むリーダーを選びましょう。
政府に求める具体的な提言に続く
これは本物かもしれない
米パタゴニア(Patagonia)の創業者イヴォン・シュイナードは9月14日(米国時間)、同社が生み出す事業利益を気候変動対策に充てるため、新たに設立したトラストと非営利団体に全株式を移管すると発表した。 評価額30億ドル(約4300億円)とされるこのアウトドア用品ブランドの全株式は、新設された「パタゴニア・パーパス・トラスト(Patagonia Purpose Trust)」と非営利環境団体「ホールドファスト・コレクティブ(Holdfast Collective)」にそれぞれ委託、譲渡される。
Holdfast Collectiveは501(c)(4)
同社ウェブサイトの説明によれば、ホールドファスト・コレクティブはパタゴニアの98%とすべての無決議権株式を保有し、パーパス・トラストは残り2%とすべての議決権付株式を保有する
今後、同社が事業運営のために再投資に回す以外の剰余利益はすべて配当金としてホールドファスト・コレクティブに分配され、環境保護活動に使われる。
同社は配当金の規模感を年1億ドル(約140億円)と見積もっている模様だ。
https://gyazo.com/be7676451520eeafb385e82cf65b950f
今までも継続的に取り組んできたが、十分ではないと感じた創業者
選択肢の一つはパタゴニアを売却してその売却益をすべて寄付すること。しかし、私たちの価値観や世界中で雇用されている人材を維持してくれる新たなオーナー(所有者)を見つけられるという確信はありませんでした。
もう一つの選択肢は、会社の株式を公開することでした。とんでもない失敗になったでしょう。どんなに素晴らしい志のある公開会社でも、短期的な利益を得るために長期的な活力や責任を犠牲にしなければならないという過剰なプレッシャーに晒されます。
環境保護活動に1億4500万ドル(約160億円)を投じてきた。創業者のシュイナード家が未公開株を保有するパタゴニアは、特定の社会・環境パフォーマンス基準を満たしていることを示す「Bコーポレーション(B Corp)」の認証も受けている。
Why? Everything we make takes something from the planet we can’t give back. Each piece of Patagonia clothing, whether or not it’s organic or uses recycled materials, emits several times its weight in greenhouse gases, generates at least another half garment’s worth of scrap, and draws down copious amounts of freshwater now growing scarce everywhere on the planet.
しかしパタゴニアはギアを製造して販売するビジネスで、しかも成長している。偽善だと言われてしまう。だから環境危機へ真剣に取り組む。顧客が購入する前に考えを促す。消費を減らし、害の少ない方法で製品を作る。
人々が必要としないものを大量に売り買いするのは健全な経済ではない
中古の販路もある
BETTER THAN NEWというメッセージング
日本にも渋谷にあるらしい
パタゴニア日本支社長のマーティ・ポンフレー氏は次のように話した。
「アパレル産業自体、環境に良い産業であるはずはない。だからこそ、我々アパレル企業は環境への害を最小限に減らしていく責任がある。
2021年6月には、パタゴニアCEOのライアン・ゲラート氏が、バイデン大統領宛てに、「ダムや水力発電といったうわべだけの環境配慮(いわゆるGreenwashing)がはびこる時代に終止符を打つ必要があります」などとした書簡を送付したことも話題になった。 ストーリーテリングは、マーケティング以上の意味を持っている。日本のローカルに合ったストーリーに注目することで、消費者の行動を変えていきたい。
ポップアップストアだからもうないのかな?
元CEO Rose Marcario
製品のconsumerではなくownerになれ
集団的な消費のフットプリントを減少させることに必要なのは、製品を作る会社とそれを買う消費者が責任を分かち合うことです
SDGs 12 つくる責任つかう責任.icon
パタゴニアでは、高品質で責任ある方法で素材を調達した、何年も使えて修理可能な衣類を作るために努力を重ねています。そしてその製品を永久に保証します。私たちは北米最大の修理施設を有し(今年は4万点以上の修理をしました)、直営店のスタッフには簡単な修理方法も訓練しました(合計何千点もの修理をしました)。
ほとんどの会社はいまだすぐに壊れ、取り替えなければならない安物を製造しています。最も安価なものを求めるよう条件付けられた消費者は、このモデルを黙認し、悪循環をつづけることになります。
そして製品に修理方法が付いていることはほとんどありません。極端な例では、企業は独占的なネジなどを開発して修理を能動的に妨害する場合もあります。私たちが瀕する環境危機の状況ではこのやり方は容認不可能であると考えられるべきですが、その代わりにこうした商品の計画的旧式化は賢いマーケティングであるともてはやされています。
パタゴニアは所有という行為を取り戻すためにより優れた品質の製品を製造し、部品を入手可能にし、修理を簡単にするという責任があります。