原油高価格シナリオ
重要な修正
https://www.youtube.com/watch?v=errARz_9Q2o
ブレント原油はテクニカル的には「下がるべき」水準を超えて高止まり中
WTIとの価格差(プレミアム)も拡大しており、中東産原油の供給リスクを市場が嫌気している。
エミン:たとえ停戦になっても、イランの政権が変わらない限り原油価格が戦前(50〜60ドル台)に戻ることはまずない。70〜80ドル台が下限に。
最悪シナリオは米軍が地上戦に踏み込んで戦争が長期化・泥沼化するケースで、その場合は中東からの原油供給が完全に途絶え、原油価格が150ドルを超える「オイルショックの再来」になる。
1973年のオイルショックは約5ヶ月続き、そこで作られたスタグフレーションの要因は10年以上尾を引いた。今回も同様のリスクがある。
エスカレートするかどうかは「トランプ次第」。イスラエルのタカ派はこの戦争を望んでいるため、早期停戦への圧力をかけにくい構造になっている。
【ホルムズ海峡封鎖の波及効果】
エミン:原油だけではない。ホルムズ海峡を通っているのは窒素系肥料も同じで、肥料価格が上がれば穀物価格が上がり、翌年は牛・豚の飼料コスト増で肉の価格まで上がる——連鎖的なインフレが起きる。
短期で終わるかどうかに関わらず、こうした長期的インフレ圧力を市場はすでに織り込み始めている。
【米10年金利・金融政策】
米10年金利が上昇に転じており、2026年12月末時点での米政策金利について「利下げどころか利上げがあるかも」という見方まで相場に折り込まれつつある。
エミン:これは「従来の想定が完全に崩れる」話で、ナスダックを中心にリスク資産が売られている主因はここにある。インフレ再燃で金融政策の先行き不透明感が増した。
【ドル円】
ドル高・有事のドル買いが重なり、ドル円は上昇基調。200日移動平均線でサポートされており、このままいけば160円超えも十分ありうる。
エミン:現状はファンダメンタルズによる円売りなので、当局が為替介入しても効果は薄い。アメリカから文句が来なければ160円超えでも日本側は大して困らない、というのが実態。
【ゴールド価格の急落とビットコインの謎】
金利高・ドル高なのにゴールドが急落し、かつビットコインはほぼ下がらず(むしろ上昇)という奇妙な動きが発生。
エミン(独自考察):ドバイに集まっていた「世界中の怪しい資産」——節税・マネロン・マフィアなどの資金——が、イランのドバイ近隣への攻撃(空港へのドローン攻撃等)でドバイから逃避する際に、「動かしにくいゴールド現物」を売って「国境をまたぎやすいビットコイン」に乗り換えているのではないか。
エミン:イランの戦略として、トランプファミリーがリゾートや投資でつながるアラブ湾岸諸国を攻撃することで、トランプに「やめろ」という圧力をかけようとしている可能性がある。
ゴールドは「コモディティ」と「通貨」の二面性を持つが、逃げ場として使うには現物はかさばって不便。ビットコインが実際の「逃避通貨」として機能するケースがあることを今回初めて目撃した、というのがエミンの率直な感想。 エミン:暗号資産は基本的に好きではないが、こういう使い方があるということは認める。
イランも原油を売れない状況が続いており、ビットコインなど別の資産で資金調達している可能性もある(エミン推測)。
原油高ベット戦略 v2(補正版)
2026年3月16日時点|前版からの主要変更:期先β補正、EIA乖離の定量化、具体的アクション項目追加
1. 前提条件
table:_
項目 値
WTI期近(4月限 CLJ26) ~$100
WTI 1699保有月平均(5-7月限) ~$94.41
USD/JPY ~159.5
1699(NEXT FUNDS原油) ~620
ポジション ロング
想定保持期間 2週間〜3.5ヶ月(シナリオ依存)
テーゼ ホルムズ封鎖は長期化し、市場コンセンサス(短期解消)は誤り
地政学的背景(3/16現在)
ホルムズ海峡:事実上閉鎖(2/28〜)。商業通航はほぼゼロ
選択的通行許可:トルコ・インド・サウジの一部船舶のみ個別交渉で通過
多国籍護衛艦隊:未編成。米国防長官は「心配不要」と発言するも、エネルギー長官は海軍護衛体制が未整備と認めている
機雷敷設:イランが海峡内に機雷配置を開始した兆候あり
イラン新最高指導者(モジタバ師):ホルムズ封鎖継続を宣言
2. EIA予測 vs 市場価格の乖離(実測データ)
EIA STEO 3月版(3/10発表)は「数週間以内にホルムズ再開 → Q3急落」を前提としている。
市場はこの前提を信じていない。
WTI先物カーブ(3/14終値)vs EIA推定
table:_
限月 市場価格 EIA推定 乖離
5月 CLK26 $98.94 ~$90 +$8.9
6月 CLM26 $94.24 ~$83 +$11.2
7月 CLN26 $90.05 ~$73 +$17.1
8月 CLQ26 $86.44 ~$70 +$16.4
9月 CLU26 $83.51 ~$67 +$16.5
10月 CLV26 $80.98 ~$65 +$16.0
12月 CLZ26 $76.95 ~$65 +$12.0
1699保有月の加重平均乖離:+$12.4/b(+15%)
EIAが正しければ1699は現在値から-15〜30%下落する。市場カーブが正しければ概ね現在水準を維持する。
3. 1699の構造と換算
基本構造
NOMURA原油ロングインデックス(円換算)に連動
WTI先物の第2・3・4限月を各約33%保有
毎月月末にロールオーバー
換算式:1699 ≈ 0.042 × WTI期先平均($) × USD/JPY
現在のロール環境
隣接限月差:約$4.5/月
月次ロール益:約+4.8%(通常のコンタンゴ時は-0.6%)
バックワーデーション維持中は持っているだけで月5%近い追い風
期先β(感応度)の補正
前版の問題点:期先/期近比率を高価格帯で過大評価していた。
供給ショック時の実証データ(2008年、2022年)に基づくβ推定:
table:_
期近 2nd月β 3rd月β 4th月β 加重平均β
$120(+20%) 0.85 0.75 0.65 0.75
$150(+50%) 0.80 0.65 0.55 0.67
$200(+100%) 0.70 0.55 0.45 0.57
$250(+150%) 0.60 0.48 0.38 0.49
ソースが謎基素.icon
フロントが上がるほど市場は「一時的」と見なし、期先が追いつかない。
ただし「認識変更」(市場が長期化を織り込む)が起きるとβ → 1.0に収束する。
4. 1699価格予測テーブル(補正版)
USD/JPY = 159.5前提
A. 急スパイク型(認識変更なし)
table:_
WTI期近 期先平均 1699概算 現在比
$100(現在) $94 620 —
$120 $109 730 +18%
$150 $128 857 +38%
$200 $151 1,011 +63%
$250 $168 1,125 +81%
B. 段階的上昇+認識変更型(β → 0.95)
table:_
WTI期近 期先平均 1699概算 現在比
$150 $143 957 +54%
$200 $190 1,272 +105%
$250 $238 1,593 +157%
C. 下落シナリオ(EIA予測実現)
table:_
WTI期近 期先平均 1699概算 現在比
$80(Q3) $81 543 -12%
$70(Q4) $72 483 -22%
$65(2027) $67 449 -28%
前版との差:$200スパイク時の1699推定が1,140 → 1,011に下方修正(-11%)。$150以下ではほぼ同じ。
5. シナリオ分析(補正版)
シナリオ①:一時的スパイク → 急落(確率20%)
$100 → $130-150(1-3週間)→ $80以下(その後2-3ヶ月)
table:_
経過 WTI期近 1699推定 ロール益累積
買値 $100 620 —
1-2週後(ピーク) $140 810 +1%
1ヶ月後(下落中) $110 700 +5%
2ヶ月後 $80 520 +9%
最適保持期間:1〜2週間
1699リターン:タイミング次第で+20-30%、逃すと-15%
ピーク判別は事後にしかできないのでトレーリングストップ必須
シナリオ②:段階的上昇+認識変更(確率35%)★最大リターン
$100 → $130(3-4週)→ $160(6-8週)→ $200(10-14週)
3フェーズで利益の源泉が変わる:
table:_
フェーズ 期間 主な利益源
Phase 1:フロント上昇 0〜4週 WTI上昇(β=0.75)+ロール益
Phase 2:認識変更 4〜10週 期先の追いつき(β→0.95)=加速的上昇
Phase 3:織り込み完了 10週〜 ロール益消滅、上値重い → 降りる
table:_
経過 WTI期近 期先平均 ロール益累積 1699推定 現在比
買値 $100 $94 0% 620 —
4週後 $130 $109 +5% 765 +23%
8週後 $160 $140 +12% 1,000 +61%
12週後 $200 $180 +15% 1,240 +100%
14週後(フラット化) $200 $196 +15% 1,310 +111%
16週以降 $200横ばい $200 減少開始 1,290↓ ピーク過ぎ
最適保持期間:10〜14週間(2.5〜3.5ヶ月)
利確トリガー:フォワードカーブのフラット化
1699リターン:+100〜111%
シナリオ③:EIA予測が正しい(確率25%)
$100 → $95(1ヶ月)→ $75(Q3)→ $65(年末)
table:_
経過 WTI期近 1699推定
4週後 $95 610(-1.6%、ロール益で相殺)
8週後 $85 570(-8%)
12週後 $75 497(-20%)
6ヶ月後 $65 430(-31%)
最適保持期間:0週間(テーゼ崩壊を確認したら即撤退)
ロール益が最初の4週間を緩衝材として機能。この間が損切り猶予期間
1699最大損失:-31%
シナリオ④:ブラックスワン $250超(確率20%)
$100 → $150(4週)→ $250(8-12週)→ 政策介入で反転
table:_
経過 WTI期近 1699推定 逆風要因
4週後 $150 857 —
8週後 $200 1,060 SPR放出開始
12週後 $250 1,125 需要破壊本格化
14週後 $250 1,215 為替介入リスク極大
16週後 $220(反転) 1,100 G7協調介入
最適保持期間:8〜12週間(シナリオ②より早く降りる)
$200超ではSPR協調放出、為替介入、証拠金引上げ等の政策介入リスクが急増
1699リターン:+70〜96%
期待値
table:_
シナリオ 確率 期待リターン
① 一時スパイク 20% +25%
② 段階的上昇 35% +100%
③ EIA正しい 25% -25%
④ ブラックスワン 20% +80%
加重平均 +44.75%
6. 具体的アクション
6.1 毎日のルーティン(5分)
朝9時前(東証寄付き前):
2. CL1(フロント)とCL3(第3限月)の価格差を計算 → 手元に記録
3. USD/JPYを確認
4. 1699の気配値を確認
夜23時(NY市場オープン後):
1. WTIの当日の動きを確認(大きなニュースがあったか)
2. 翌朝の1699ギャップの方向を予測
6.2 毎週のルーティン(15分)
水曜日(EIA週報発表日):
1. EIA Weekly Petroleum Status Report でCushing在庫を確認
2. 前週比 +500万bbl超 が3週連続 → Tier 3逃げシグナル
週末:
1. CL1-CL3スプレッドの週次推移を記録し、縮小トレンドがないか確認
2. MarineTrafficでホルムズ海峡の通航状況を概観
3. 地政学ニュースの週次まとめ確認
6.3 利確条件(勝って降りる)
フォワードカーブのフラット化を判定する。CL1-CL3スプレッドがメイン指標。
table:_
CL1-CL3スプレッド 状態 アクション
$5以上(現在) 急バックワーデーション ホールド
$3-5 縮小中 利確準備。逆指値を設定
$1-3 フラット化進行 利確実行(半分〜全量)
$0以下 コンタンゴ転換 即時全量売却
重要な区別:良いフラット化 vs 悪いフラット化
table:_
良いフラット化(利確) 悪いフラット化(逃げ)
CL1の方向 横ばい or 上昇 下落
CL3の方向 上昇(追いつき) 横ばい or 小幅下落
意味 市場が長期化を認識 危機終息を織り込み
1699 上がった後に停滞 これから下がる
スプレッド縮小時は「CL1とCL3のどちらが動いたか」を必ず確認すること。
6.4 逃げ条件(テーゼ崩壊で降りる)
Tier 1:即日撤退
以下のいずれかが発生したら、翌営業日の寄付きで全量売却。
停戦合意または包括的交渉開始の公式発表
米海軍のタンカー護衛通航が成功(DoD正式発表ベース。SNS情報は前回誤報あり)
イラン側のホルムズ全面開放宣言
Tier 2:1-2日以内に判断
ホルムズ通航隻数が1日20隻以上に回復(MarineTraffic)
IEA/G7の協調SPR放出(5000万bbl超)の発表
WTIが1日で -$8以上 の暴落(原因不明でもまず半分売却)
Tier 3:1-2週間で判断
OPEC臨時会合で日量50万b/d以上の増産決定
USD/JPYが1日3円以上の円高(日銀介入 or リスクオフ)
Sonnet 4.6.iconオクラホマ州Cushingは米国最大の原油貯蔵ハブ。WTI原油先物(NYMEX)の現物受け渡し拠点であるため、ここの在庫水準がWTI価格に直結する。
貯蔵容量約70〜80M bbl(米全体の約13〜19%)
米国全体の商業用原油在庫(約430〜450M bbl)
PADD 3(Gulf Coast) ← 最大、全体の約55%
PADD 2(Midwest、Cushingはここ) ← 約13%
CL1-CL3スプレッドが CL1の下落によって 縮小している
6.5 機械的ストップロス(テーゼと無関係に発動)
table:_
条件 アクション
WTI $85割れ 半分売却
WTI $75割れ 全量売却
1699が550円割れ 全量売却(為替損含む)
直近高値から-15% 全量売却(トレーリングストップ)
$85は1699保有先物が全て含み損になるライン。
トレーリングストップはシナリオ①(急スパイク→急落)のピーク逃し防止用。
6.6 ポジション管理
一括買いではなく、現在の620円近辺で全体の50%、WTI $90割れ時に残り50%の分割エントリーも検討
シナリオ②進行時(Phase 2)で追加買いしない。認識変更後の追加はβ上昇分を取れず、リスクだけ増える
シナリオ④進行時($200超)は追加買い厳禁。政策介入による急落リスクが最大
7. リスク要因
為替リスク(最大のノイズ源)
原油高 → 通常は円安要因(貿易赤字拡大)→ 1699にプラス
ただし日銀介入リスクあり(159.5円は介入警戒ゾーン)
5%の円高で原油利益が大幅に削られる
最悪ケース:原油上昇+円高介入で「原油は上がったのに1699は下がる」
流動性リスク
ストップ高/安で売買不能 → 翌営業日まで持ち越しを強制される
基準価額と市場価格の乖離が急騰/急落時に拡大
1699の構造的減価
コンタンゴ環境では月-0.6%(年-7%)のロールコスト
現在のバックワーデーション環境は例外的にプラス(月+4.8%)
危機終息→コンタンゴ復帰で減価が再開する
取引時間ギャップ
東証(9:00-15:30 JST)とNY(23:30-6:00 JST)のギャップ
NY時間のニュースに対して翌朝まで対応不可
寝る前のNY原油チェックは必須
8. 監視ダッシュボード
ブックマークすべきURL
table:_
用途 URL
記録テンプレート(日次)
code:_
日付:
CL1(フロント):$___(限月:___)
CL3(第3限月):$___(限月:___)
CL1-CL3スプレッド:$___(前日比:___)
USD/JPY:___
1699終値:___円
ホルムズ関連ニュース:
判断:ホールド / 利確準備 / 逃げ準備 / 売却実行
9. 注意
期待値+44.75%は確率加重の理論値であり、実現するのは4つのシナリオのうち1つだけ
最大損失は-31%(シナリオ③、6ヶ月保持した場合)
シナリオ別リスクリワード
実行リスクを加味した補正
完璧なタイミングでは売買できない。各シナリオの「実行劣化」を見積もる:
table:_
シナリオ 理論リターン 実行リスク 現実的リターン
①スパイク +25% ピーク判別不能、翌朝ギャップ +10〜15%
②段階的 +100% 利確タイミングの遅れ +80〜90%
③EIA正しい -25% ロール益で4週の猶予あり -15〜20%(ストップ発動)
④ブラックスワン +80% $200超で政策リスク、ストップ高で売れない +50〜70%
実行補正後の加重期待値:
$ 0.20 \times 12.5 + 0.35 \times 85 + 0.25 \times (-17.5) + 0.20 \times 60 = +40.9%
リスクリワード比
table:_
指標 値
期待リターン(理論) +44.75%
期待リターン(実行補正) +40.9%
最大損失(ストップなし、6ヶ月) -31%
最大損失(ストップあり、$75で全売) -20%
最も確率の高い損失(シナリオ③) -15〜20%
リスクリワード比(実行補正/ストップあり) +40.9% / -20% ≈ 2.0:1
リスクリワード比(理論/ストップなし) +44.75% / -31% ≈ 1.4:1
最大の判断ポイント
認識変更が起きるかどうかで、$200時のリターンが+63%と+105%で倍近く違う。 つまりこの賭けは「原油が$200に行く」だけでなく「市場が長期化を織り込むほどゆっくり上がる」という二重の条件に依存している。
逆に言えば、CL1-CL3スプレッドの動きを見ていれば認識変更の進行度がリアルタイムでわかる。v2の利確条件(スプレッド$3以下でフラット化判定)は理に適っている。
---
https://gyazo.com/8b4cf2e683ab80befcde9144138d7ee4
1. 前提条件
table:_
項目 値
WTI期近(4月限) ~$100
USD/JPY ~159.5
1699(NEXT FUNDS原油) ~620
ポジション ロング
想定保持期間 1ヶ月〜数ヶ月
テーゼ WTI $150〜200(市場コンセンサスと逆張り)
地政学的背景
ホルムズ海峡が事実上閉鎖状態、中東原油生産の一部が停止
米国がイラン原油施設への攻撃を検討中
UAEフジャイラの石油積出で火災・一時停止
イラン新最高指導者がホルムズ海峡閉鎖継続を宣言
2. 投資手段の比較(SBI証券制約下)
検討した選択肢
table:_
商品 種別 コスト 判定 理由
USO WTI先物ETF ~0.6% ✕ 購入不可 国内証券口座で取扱なし
USOオプション コールスプレッド等 IV次第 ✕ 購入不可 SBIでは米国株オプション未対応
UCO(2倍レバ) レバレッジETF ~0.95% ✕ 非推奨 高ボラ環境でレバレッジドラッグが深刻
XLE/個別株 エネルギーセクター 低い ✕ 非推奨 原油との相関0.6〜0.7、ノイズ大
1699 東証ETF ~0.55% ◎ 最善 SBIで購入可、原油に最も素直
1671 東証ETF ~0.85% ○ 次善 経費率がやや高い
CFD(SBI CFD) 差金決済 スプレッド+調整額 △ 選択肢 ドル建て直接ベット可、レバレッジリスクあり
高ボラ環境での注意
UCOのレバレッジドラッグ概算式:
code:_
日次ドラッグ ≈ -L(L-1) × σ_d² / 2
L=2, σ_d=2%(年率≒32%)→ 月あたり約-1.7%
L=2, σ_d=3%(年率≒48%)→ 月あたり約-3.8%
高ボラ+レバレッジは致命的。1699(レバレッジなし)はこの影響を受けない。
3. 1699の構造的特性
3.1 インデックス構成
NOMURA原油ロングインデックスに連動
参照先物:WTI第2・3・4限月(または第3・4・5限月)
ロール時期:毎月月末近辺
円建て(米ドルベース指数を翌営業日の対顧客仲値で円換算)
3.2 WTI期近との乖離要因
table:_
要因 方向 影響度
期先参照(2〜4限月) 鈍感化 期近の70〜80%程度の感応度
コンタンゴ時のロールコスト 下方 月0.5〜2%のドラッグ
バックワーデーション時のロール 上方 枚数増加→複利効果
為替(USD/JPY) 不確実 ±数%
取引時間ギャップ タイミングリスク 翌朝ギャップアップ/ダウン
信託報酬 下方 年0.55%
3.3 換算の目安
code:_
1699 ≈ 0.042 × WTI期先平均($) × USD/JPY
WTI $1の変動 ≈ 1699で約6〜6.5円の変動(USD/JPY 160前後) 4. WTI → 1699 換算テーブル
USD/JPY = 160前提。バックワーデーション割引はカーブシフトシナリオにより変動。
シナリオ別1699価格予測(WTI $200到達時)
table:_
市場の認識 カーブ形状 期先/期近比 期先平均 1699概算 現在比
一時的(現在の構造) 急バックワーデーション 85% $170 1,140 +84%
長期化を織り込み 緩いバックワーデーション 97% $194 1,300 +110%
ニューノーマル フラット〜コンタンゴ 100%+ $204 1,370 +121%
各WTI価格帯での1699概算(現在のカーブ構造前提)
table:_
WTI期近 期先平均(推定) 1699概算 現在比
$100(現在) $94 620 —
$120 $110 740 +19%
$150 $133 890 +44%
$200 $170 1,140 +84%
$250 $210 1,410 +127%
5. シナリオ分析
シナリオ①:一時的スパイク → 急落
WTIが$120〜150に急騰後、数週間で$70台に戻る
期先はほぼ動かない(市場は「一時的」と判断し続ける)
1699の恩恵は限定的。売り時を逃すと急落に巻き込まれる
1699リターン:タイミング次第で+20〜40%、逃すとマイナス
シナリオ②:段階的上昇+市場の認識変更(最大リターンシナリオ)
$100 → $130 → $160 → $200と段階的に上昇
市場が「これは一時的ではない」と認識を変更
期先が期近に追いつく → 1699の感応度が上がる
ロール益(バックワーデーション→フラット化の過程で)が累積
1699リターン:+100〜121%
所要期間:2〜3ヶ月
シナリオ③:市場コンセンサスが正しい(下落シナリオ)
EIA予測通り、Q3に$80以下、年末$70に
https://gyazo.com/dde3abf8a21be84925f6749a201eb46e
EIAの3月STEOは明確にホルムズ海峡の「事実上の閉鎖」を認識した上で予測を立てている。具体的には:
短期的閉鎖の継続: 中東の石油生産が今後数週間さらに減少するとモデル上想定している
段階的な再開を前提: 海峡通過が徐々に再開し、閉鎖による生産停止が段階的に解消されることを想定している
高い不確実性を自認: この価格予測は中東紛争の継続期間と、それに伴う生産停止の規模に関するモデル上の仮定に大きく依存すると明記している
危機が収束し、ホルムズ海峡が再開
1699は420〜500に戻る(現在比-15〜30%)
リスク:$100で買って$70になれば-30%前後の損失
シナリオ④:ブラックスワン($250超)
全面的な中東戦争、ホルムズ長期封鎖+サウジ施設被害
OPEC供給の大部分が途絶
1699は1,400超の可能性
ただし為替介入・需要破壊・戦略備蓄放出など逆風も増大
6. 2段階のリターン増幅メカニズム
第1段階:期先の追いつき
初期:期近だけ急騰、期先は「どうせ戻る」と低いまま
危機長期化 → 6ヶ月先・1年先の先物も上昇
1699が持つ2〜4限月が期近に追いつく
同じWTI期近価格でも、1699の価格が上がる
第2段階:ロールの追い風
バックワーデーション中:安い期先を買って高い期近で売る → 枚数増加
カーブがフラットになるまでの間、毎月プラスのロール効果
時間が経つほど複利的に効く
最適パターン
「ゆっくり上がって、市場が認識を変える」が最もリターンが高い
逆に最悪パターンは「$200に一瞬スパイクしてすぐ戻る」。
7. リスク要因
為替リスク(最大のノイズ源)
1699は円建て。原油高でドル円が動く
原油高は通常円安要因(原油輸入コスト増→貿易赤字→円安)
ただし日銀介入リスクあり(財務大臣が為替介入準備に言及)
USD/JPY 160前後は介入警戒ゾーン
5%の円高で原油の利益が大幅に削られる
流動性リスク
急騰時にストップ高で売買不能になる可能性
1699の基準価額と市場価格の乖離が拡大するリスク
構造的リスク
原油先物がマイナスになった2020年の例あり(極端なケース)
先物ベースETFの長期保有は構造的に不利(通常時)
8. 意思決定フレームワーク
買いの判断基準
テーゼ:ホルムズ海峡危機は長期化し、WTIは$150以上に向かう
市場コンセンサス(一時的→$70台回帰)と逆張り
タイムホライズン
1ヶ月:期先がほぼ動かないため、期近の動きの70〜80%しか取れない
2〜3ヶ月:市場の認識変更を待つ場合の最適期間
それ以上:バックワーデーション→フラット化の恩恵が累積
出口戦略の検討ポイント
1. WTIが目標価格に到達した時
2. ホルムズ海峡の再開・停戦合意の兆候
3. 先物カーブがフラット化した時(認識変更完了=織り込み済み)
4. 為替が急速に円高に振れた時
用語集
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用語 意味
コンタンゴ 期先 > 期近。保管コスト等を反映した通常の状態
バックワーデーション 期近 > 期先。供給逼迫時に発生
ロールコスト 先物の限月交代時に発生するコスト(コンタンゴ時はマイナス)
IV(インプライド・ボラティリティ) オプション価格から逆算した予想変動率
CFD(差金決済取引) 現物を持たず価格差だけをやり取りする契約
期近/期先 満期が近い/遠い先物契約
レバレッジドラッグ レバレッジETFの日次リバランスによる累積的な価値減少