円安
輸入の経済比率は2割ぐらい
筆者は、基本的に円安でも円高でもない為替安定が理想と考える。だから、極端な円安はやはり害悪が大きいとみる。
円安が生み出すインフレ圧力のマイナスが大きく、輸出拡大というプラスが小さいことだ
輸入コストの上昇ペースが速いと、多少の賃上げでは実質消費を増やすまではいかない。
実質賃金をプラスにするには、円安で企業がより大きな利益を稼ぎ、分配を増やす必要性がある。
しかし実際には輸出は伸びてない
現地法人を立ち上げて為替の影響を最小化しようとしている会社は円安だろうが円高だろうがどうでもいいと考えるので無視
円安になって潤うのは、むしろ、海外現地法人を持たない輸出企業である。また、これから輸出に取り組もうとする中小企業も、円安を好機にできる。円安メリットが乏しいと感じられるのは、そうした輸出拡大のチャンスとして円安を利用しようとする企業の姿勢が乏しいところにある。
筆者は、日銀が2024年の春闘交渉を待ってマイナス金利を解除することで、行きすぎた円安はかなり解消できるとみている。岸田政権は、財政資金を使うことばかりを考えずに、民間企業が輸出という販路をもっと拡大させてよい。地方自治体も、地場の中堅・中小企業が輸出拡大に力を入れて、円安メリットを追求してしかるべきだと考える。 コロナ前の2019年10~12月平均(108.7円/ドル)と比べると、1ドル150円の為替レートは38%もの円安になる。これは過剰と言っても過言ではあるまい。そこに内外物価格差を加味すると、コロナ前よりも47%も円安になる。
https://gyazo.com/bda0f434c62276875e53ab1c267a845b
海外物価が日本以上に上がっているので、為替レート以外に、海外物価の超過分だけ輸入価格が割高になっているという意味だ。その物価格差が9%分上乗せされて、47%になる。
2023年9月の日銀短観では、企業の想定為替レートが1ドル135円だった。そのくらいまで名目値の円安が是正されても、円安メリットの消滅にはならないだろう。 https://www.youtube.com/watch?v=7F_YkDcrgGI
円安や円高どちらにもいいところと悪いところがあり、場合によって良いところを使っていく
交易条件が悪くなると生活水準が下がる
輸出産業を発展させたい場合には円安にするのが良いが、近隣窮乏化となるので反発が起こる 竹中平蔵の分析
ファンダメンタル
アメリカの財政拡大で金利を上げた
日本はアメリカほど拡大しなかった
円が高くてもやっていける状況が一番良いが、今はそうではない
円高で困ったこと
企業が外に出ていった
日本の農産物を輸出する
為替レートは期待で変わりやすい
ショックが起きると大きく変わる