トランプ政権:統計の信頼の危機
トランプのでたらめになる統計
トランプ、雇用統計が悪かったのでBLS長官をクビ → 「反トランプ陰謀だ!」と証拠なしで騒ぐ → 代わりに経済が絶好調だとアピール会見を開催。隣にはスティーブン・ムーア。
会見資料のグラフ、「median income(中央値)」を「medium income」と誤記。大統領用資料でこれは珍しい。しかも数字も間違いだらけ。いつものこと。
ムーアは極右とか不誠実とか以前に、数字を正しく扱えないレベルで壊滅的に無能。過去にも雇用統計を全部間違えたり、オバマケア批判記事で事実ゼロだったり。コピペすらできない。
そんな人物を右派経済担当の顔として長年使ってきた米保守政治の人材観がおかしい。トランプは2019年にFRB理事にまでねじ込もうとした(女性蔑視と養育費未払いで失敗)。
これはハンナ・アーレントが『全体主義の起源』で既に指摘していた構図:「全体主義は一流の才能を排除し、忠誠心保証のために愚か者や奇人を登用する」+「知的活動の弾圧」。 トランプ&ムーアの茶番は、経済世論には役立たずでも、米国政治の病の深さを示すサンプル。治る見込みは不明。
追記:トランプから「狂ったクズ」と呼ばれたので、肩書きに追加予定。
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今回の統計と、2020年の新型コロナウイルス流行期を除けば、2000年以降、BLSが月次の雇用統計を10万人以上下方修正した事例は8回ある。その多くは、2008年の金融危機前後に集中している。
エイブラハム教授は、統計の更新はプロセスの一部であり、5月と6月の大幅な修正も意外ではなかったと述べた。回答の収集が困難になっていることや、新たな手法への投資不足、さらに新たな関税の影響による経済の減速が背景にあると指摘している。
「状況が変化しつつある局面は、常に大変だ。さらに、職員数が制限されており、各機関がこれまでのように、回答者への追跡調査に十分な資源を投入できていないことも関係している」と、エイブラハム教授は述べた。
昨晩の米雇用統計をわかりやすくビジュアル化しました
https://gyazo.com/6b0ddbcbb884ac0b43b4492b138c2793
関税た通常
経済は非効率になる
高失業率を必ず引き起こすわけではない
例:1950年代イギリスは高関税・輸入規制だが完全雇用
しかしトランプは「予測不可能な」関税をやった
今後の関税率は(多分トランプも含めて)誰にもわからない
これが、企業投資にとっての大きな問題
高関税が維持されるのか、元に戻るのかでどういう風に投資すればいいのかが変わってくる
関税水準ではなく不確実性によって経済が減速すると予測した。しかしこれまでハードデータには反映されなかったので、予測は間違っていたように見えた
ハードデータ、特に給与データは仮定に強く依存しているから頻繁に修正される
修正された結果、景気減速が明らかになった
まだ長期的なダメージは反映されない
本格的な貿易協定が来ないと明らかになりつつある(不確実性が減る)から、棚上げしていた案件が「悪くなる」ことを前提に動きだして、短期的な雇用情勢は改善されるかも
One thing is clear: The previously reported good numbers were proof of Trump’s brilliance. Now that they’ve been revised away, the bad numbers are clearly Biden’s fault, or maybe Jerome Powell’s, or Barack Obama’s.
はい。彼はそう主張するでしょう基素.icon