断浄雲堂
「いらっしゃいませ。ここは断浄雲堂にございます。置いてある品は相応のお代と引き換えにお持ち頂けます。……どこかで会ったことがないか? ふふ、いかがでしょうねえ」
この項目では上記の二店舗の他、店主の「雲乃下」についても解説する。
萬屋断浄雲堂本店
いわゆる不思議のダンジョン内ランダム出現系店舗。主に衣類系装備を取り扱っている。武器を扱う店舗に当たるのは稀である。
ダンジョン内で破損された・捨てられたアイテム類の魂が虹の橋を渡れるようになるまで安らかに眠らせることが本質の怪異で、萬屋はついでである。
店の奥にある不思議な文字の書かれた桐の箱には触ってはいけない。
この店でどろぼうをすると、出口を異形化した店主に塞がれ、どこからともなく大量に湧き出る怪異やパンジャンドラムと戦うことになる。触手は出てこない。 この店があるフロアには貴重な素材が生えている(店主の服作り用)。
服屋断浄雲堂皆尽村支店
人から鳥から怪異まで、どんなものでも着れる服がある、品揃え抜群の服屋。品揃え抜群は「どんなものでも着れる」にかかるのであって服のカテゴリのバリエーションではない。
商品としては着物、袴、アロハ、クソT等がメインである(理由は下部「店長:雲乃下」の項目参照)。服飾センスが古い挙句判定がクソガバなので注意。クソTやアロハの模様には村のカスタム絵文字の影響が見られる。きちんとした古典模様の商品との落差で店内で二度見をする客もいる。
普通の通貨も使えるが、もう着なくなった・着れなくなった服を引き取り見積もりを行い、そのまま物々交換することもできる。判断基準は不明。通貨では返ってこない。
電子マネーやクレジットカードには非対応
服の引き取りを続けると、ある一定の段階からオーダーメイドやリクエストが可能になる(服を大事にする人という好感度システム)。だんだん店主のクソガバ判定とド天然さも顕になっていく。
店主の姿は本店と同じだが、それを知る者はほぼいない。
どろぼうをすると次に訪れた際に確殺ダメージを与えられる。確実に残機が1減り、次回予告が起きるまで名前が「どろぼう」になる。 店主:雲乃下(くものした)
普段は白い地に雲七宝の模様が浮き出る着物を着た女性の姿をしている。帯は真っ赤で貝の口結び。外見年齢は18〜22くらい。
萬屋断浄雲堂本店にて異形化した場合、上半身は複眼化した女性に下半身が蜘蛛のような姿になる。4対の脚のうち一番先頭の1対は上半身の両腕と共に手のように扱う。その気になれば脚部も手のように使える。ベースはハエトリグモ。
かつては南月村に住む普通の人間だったが、とある理由で把安蛇暗銅羅無様の怒りを受け、不死の異形としてダンジョン内で服を作りながら生き続けることを定められた。敬虔な信者でもある。 萬屋断浄雲堂本店から店主しか入れない空間に工房があり、パンジャンドラム糸車、パンジャンドラム機織り機、パンジャンドラムミシン等を使い器用に服を作っている。働いているパンジャンドラムはダンジョン内で生まれた幼体であり、保護も兼ねている。なぜか割と懐かれている。 今時の流行がわからず、「地雷ファッション」のリクエストを受け、悩んだ末にパンジャンドラムたちが分けてくれた爆薬をつけたワンピースを作ったりする。
困った末にデイリーショップで相談したところ、超有能店員とのさまがその時のニーズや注文の傾向などから良さそうな雑誌を教えてくれたため、とても尊敬している。 とのさまの見た目が愛らしいお嬢さんであることも相まって、普段着のアロハやクソTも可愛い可愛いと言い、きっとセンスが良いものなのだろうと信じ作り店に並べている。
パンジャンドラム柄アロハ等、一部はデイリーショップに委託販売をしている。
とのさまが大正浪漫服を着て斬パン刀を持って狼藉者をしばいていても「可愛いわぁ」と言うクソガバ判定である。
民宿 澪標からは定期注文を受ける仲。もしかしたら同じ時代を生きていたのかもしれないが、少なくとも雲乃下は自分のことに関しても生きた時代のことに関しても何も覚えていない。 小さな喫茶店に今時の服の情報収集に行きたいと考えているが、触手ちゃんパイセンがよくいるので人間の姿で行って素知らぬふりをするべきか蜘蛛娘の姿で行って挨拶すべきか永遠に悩んでいる。 店外ではクソガバ判定人見知りド天然娘である。中の人はしんぞうくんと同一。 桐の箱
不思議な文字が書かれた桐素材の箱。商品から離れた店の奥の方にあり、近づくと「それは商品ではないから触れないで欲しい」と伝えられる。
中には捨てられたアイテムや服類の霊魂が眠っている。ので本当に触れてはいけない。
所持SSRアイテム:糸玉
一度だけあらゆるものからの救済(皆尽村からの脱出を含む)を可能とする。萬屋断浄雲堂本店にある桐の箱の片隅に置かれている。ただし見た目は本当にただの糸玉なので、誰も手に取ったことがないし、誰も気付かない。店主自身は既に切ったものなので使えない。
そもそも既に切られた糸の先に救済などあるのだろうか?