ダイエット本要素マトリクス分析:岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』
タイトル:いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
著者:岡田斗司夫
出版社:新潮社
刊行年(月):2007.08
①なぜ減量するのか、本を書いた動機:
見た目主義社会だから
痩せてないために損をしているから(第一章全体)
②減量のメカニズム:摂取カロリーを減らし(食餌系)、消費カロリーを増やす(運動系)(p.65)
②ダイエットの具体的方法:
第一段階
体重を毎日計る(p.105)
口に入れたものをすべてメモする(p.105)
第二段階
体重・体脂肪率を毎日計る(p.118)
口に入れたものをすべてメモして、カロリー計算(p.118)
第三段階
第二段階に加えて、年齢・性別によって摂取カロリーを決めて遵守する(p.140)
水を毎日2リットル飲む(p.140)
第四段階
停滞期はいろんなダイエットを併用して乗り切る(p.164)
豆乳野菜ジュースおすすめ(p.164)
第五段階
食べ物の好みの変化に気をつける(p.182)
「まだちょっと足りない」で食事をやめよう(p.182)
②メソッド名:レコーディングダイエット(p.74)
③個別食品推奨・禁止の有無:有り
③個別食品推奨・禁止の具体的記述:豆乳野菜ジュースおすすめ(p.164)
④断食への見解:断食は、断食道場や病院を使えば高価だが、自分で行えばほとんどお金はかからない。しかし、簡単にリバウンドするという特徴を持つ。(p.66-67)
⑤食欲/空腹感への対処法の具体的記述:体の声を聴いて、満腹になる前にやめる、という練習をする
⑥運動の推奨度(弱中強):弱
⑥運動への具体的記述:ウォーキングは定量化しやすい(p.156)
⑦継続法 挫折への対処:「75日目あたりの体調の変化」に敏感になる(p.141)
その他、ユニークな記述:「満腹メーター」という概念
太った人は、弱い空腹感があるだけ(満腹ではなくなっただけ)で食べる、反対に、痩せた人はかなり空腹感が強い状態にならないと食べない傾向があるとする(p.186)
目次:
序章 一年で五〇キロやせたよ
第1章 「見た目主義社会」の到来
第2章 ダイエット手段の格付け
第3章 助走・太る理由
第4章 離陸・カロリーを計算してみる
第5章 上昇・カロリーを制御する
第6章 巡航・いろいろやってみる
第7章 再加速・体の声を聞く
第8章 軌道到達・ダイエットの終わり
終章 月面着陸・ダイエットは究極の投資である
上の7項目については下の記事を参照
レビュー
大ヒットした岡田斗司夫氏のダイエット本です。
発売当時は岡田斗司夫氏のファンだったので、発売してすぐに購入しました。
その時は本に書いてあったメソッド自体はあまり実行しませんでした。
ロフトプラスワンであったこの本のイベントに参加して、岡田氏にいつデブの英語版("Sayonara, Mr. Fatty!")の売上はどうだったのかと質問したところ、「ぜんぜん売れなかった!」と返答いただきました。
Sayonara, Mr. Fatty!: A Geek's Diet Memoir 英語版 Toshio Okada (著)
岡田氏は本が出たときは激痩せしていましたが、Youtubeなどを拝見する限り、最近はだいぶ昔の体型に戻られているようです。
岡田氏のダイエット法は、断食には否定的で、食事回数をあまりいじらずに少量食べるのに慣れていこうという感じです。ここは自分には実行が難しかったです。
私もレコーディングすることはとても効果があると思っており、2021年現在、夜だけ食べて、食べたものとカロリーを記録するというダイエットをしています。
それと満腹メーターという考え方に影響され、Androidのアプリも作ってみました。
開発にも時間をかけ、結構役に立つかなと思って自分でも使用しましたが、そこまでポジティブな効果はありませんでした。
あんまり空腹感を見つめることのデメリットを実感しました。
最近は断食中はなるべく空腹のことを考えず、暇つぶしに集中するようにしています。
しかし、アプリを継続的に使っていたことで、下の記事のようなアイデアが生まれたのは嬉しい副産物でした