異型結節
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○ Dysplastic nodule
○ Low-grade DN (LGDN)
周囲肝組織に比して細胞密度は2倍程度に増加しており,肝細胞の配列に乱れはなく,門脈域が残存しています。構造異型はありません。
○ High-grade DN (HDGN)
細胞密度は2倍以上,構造異型がわずかにみられ,脂肪化を認めます。
○ Early hepatocellular carcinoma
構造異型が領域性にみられます。間質への浸潤がみられます。好酸性が増強しています。脂肪化や淡明細胞化を伴います。
* 診断病理 2015,32 (4) 総説 早期肝細胞癌と前癌病変の病理 ○ Dysplastic nodule
○ Low-grade DN (LGDN)
周囲肝組織に比して細胞密度は2倍程度に増加しており,肝細胞の配列に乱れはなく,門脈域が残存しています。構造異型はありません。
○ High-grade DN (HDGN)
細胞密度は2倍以上,構造異型がわずかにみられ,脂肪化を認めます。
○ Early hepatocellular carcinoma
構造異型が領域性にみられます。間質への浸潤がみられます。好酸性が増強しています。脂肪化や淡明細胞化を伴います。
免疫染色(良悪性)
CD34 or factorⅧ:び漫性に類洞内皮が陽性化していれば、悪性といえる。
Arginase-1:非腫瘍性や低分化肝細胞癌でも陽性
HEP:肝細胞のマーカーであるが、転移性腺癌でも陽性化する 注意!!!
* 日消誌 2016;113:761-766 肝細胞癌の分子病理と悪性度 → well HCCの間質浸潤の写真有り HSP70:CAP2:GPC3:Bmi-1:使えるときは上記文献を参照のこと。
GS:正常肝の中心静脈周囲に陽性を示す。悪性度とともに陽性率が上昇する。
* 肝臓 54巻2号 152-160 (2013) 石灰化を伴ったPHNET 考察 鑑別
* 肝臓 56巻9号 461-468 (2015) 症例報告 先天性肝線維症に合併したFNH ○ Well-differentiated hepatocellular carcinoma
結節性病変の鑑別 well-HCC VS FNH
STEP1:H.E.でwellっぽい !この段階でH.E.ではHCCとFNHとHCAの鑑別はできない。
STEP2:鍍銀で細胞線維が消えている→HCC
STEP3:画像が乏血→HCC
STEP4:画像が多血→FNHかHCA→免染追加(FABP,GS,βcatenin,SAA)
慢性肝疾患の2cm以下の腫瘤のため、large regenerative nodule, dysplastic nodule, 高分化型肝細胞癌(早期肝細胞癌)を鑑別とします。背景肝が採取されていないため、比較評価は困難です。背景肝と比較し細胞密度の上昇を認めます。
領域性に細胞密度の増加があるためdysplastic noduleです。
細胞密度が上昇した部位では肝細胞が小型化しています。
High-grade dysplastic nodule
* 病理診断講習会 肝腫瘍 (神戸大学:全陽)
* 肝臓 2012;109:2088-2096 UFTが著効したHBV肝炎合併G-CSF産生肝細胞癌の1例 ! 画像で骨髄腔のPET高集積(造血能亢進)やWBC増多がみられ,血清G-CSF値高値より疑う。
○ Granulocyte colony-stimulating factor producing hepatocellular carcinoma
肝細胞癌はG-CSF抗体による免疫組織学染色で陽性を呈しています。G-CSF産生腫瘍が疑われます。
◇ 診断基準
①著明なWBC増多 ②G-CSF活性値の上昇 ③腫瘍切除によるWBC減少 ④腫瘍内G-CSF産生の証明 上記①~④が必要。
* 日消誌 2017;114:256-263 遷延する低血糖を来した肝細胞癌の1例 →IGF-2の免染写真あり。 * 日消誌 2016;113:2057-2066 著明な低血糖症状を伴った一剖検例 ! 肝細胞癌の3%で低血糖になる
①グルコースの消費増大 ②悪液質、糖新生低下
腫瘍性低血糖の原因は①インスリノーマ ②NICTH
! IGF-Ⅱが肝細胞癌の胞体内に顆粒状に濃染される。
* 肝臓 51巻11号 674-680 (2010) ! clear cellが50%以上の場合にclear cell type HCCとすることが多い
! 脂肪化及び血流の低下がみられる。
淡明な細胞質を有する肝細胞類似の腫瘍細胞の増殖
ズダン染色やパス染色
* 肝臓 59巻2号(2018) 肝原発小細胞癌の1例 ! TTF-1の陽性率は肺原発96%に対して7%と報告され鑑別に有用かも。
異所性肝細胞癌
* 肝臓 50巻7号 383-389 (2009) 骨転移で発見された1例 ← 脾臓頭側に原発 ① accessory liver lobes 肝臓と茎でつながっている
② small accessory liver lobes 肝被膜の外側に付着している20g程度のもの
③ ectopic liver 通常1cmくらいでつながりのないもの
④ microscopic ectopic liver tissue 胆嚢壁内に迷入した肝組織
! ③+④を広義の、③を一般的な異所性肝組織と呼ぶ
! 異所性肝の胆汁排泄経路は組織学的に証明されていない!!!
割面で出血壊死が目立つ腫瘍
hepatocellular carcinoma
renal cell carcinoma
choriocarcinoma
embryonal carcinoma
angiomyolipoma