IgG4関連疾患
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IgG4 hepatopathy
* 肝臓 57巻5号 233-241 (2016) 多発するリンパ濾胞構造 * 肝臓 56巻10号 497-506 (2015) 総説 肝生検でしか診断できない ○ IgG4-related hepatitis
所見.icon 自己免疫性肝炎と類似の組織像で,門脈域のリンパ球,形質細胞浸潤,インターフェイス肝炎,肝実質の脱落が見られます。IgG4免疫染色で多数の陽性細胞が認められ,IgG4/IgG陽性形質細胞比は40%を越えています。以上よりIgG4関連(慢性)肝炎と考えます。
免染STEP1 IgG4 + IgG IgG4が40%以上を占めること
○ Acute IgG4-related hepatitis
所見.icon 実質炎を主体として急性肝炎の像をみます。
* 病理と臨床 2014 vol.32 臨時増刊号 IgG4関連疾患 ! 血清IgG4 270mg/dl以上で特異性が高くなる。これ以下は炎症や腫瘍でもありうる。
以下を確認し、すべてについて述べること。
びまん性リンパ球・形質細胞浸潤、storiform fibrosis、閉塞性静脈炎がある。
好中球浸潤、壊死、肉芽腫、黄色肉芽腫性炎症がない。
IgG4/IgG陽性細胞数の比は40%を越える
IgG4陽性細胞数の臓器別基準は、強視野(対物40倍、視野数22)において、
髄膜 10 涙腺 100 唾液腺100 リンパ節100
肺50 肺生検20 胸膜50
膵臓50 膵生検10 胆管50 胆管生検10
肝臓50 肝生検10 腎臓30 腎生検10
動脈50 後腹膜30 皮膚200
鑑別疾患
所見.icon 胆管周囲の同心円状の線維化や胆管消失がみられ,IgG4関連疾患は否定的です。
! 膵炎はまず合併しない IgG4は300mg/dl以上にはまずあがらない
! 若年発症 → 50歳以上はIgG4関連を,50歳以下はPSCを考えること
IgG4/IgG陽性形質細胞比が40%を越えていないため,AIHが否定できません。
! IgG4/IgG陽性形質細胞比が必要