進化論的に捉える
進化論では、生物は環境に合わせてすぐれた機能を獲得するのではなく、いろんな生物がいた中で結果的にその環境に適応し生き残った者が繁栄すると考えられています。
環境が変化するとまたその新しい環境に適応した生物が繁栄し、以前繁栄していた生物は滅んだり別の形で生き残ったりします。その繰り返しで単純なDNAから人間のような複雑な仕組みの動物まで進化していると思うとすごいですよね。初めて学校で進化論を学んだときに、逆説的でとても衝撃をうけたのを覚えています。
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4文字熟語でいうと「適者生存」です。
私は、このことをもっとも重要な自然法則の1つだと思っています。
自然界に限らず、人間社会においてもいろいろな場面でみられて面白いのでいくつか挙げてみます。
ビジネス
例えば企業の場合、いろいろなビジネス環境に適応した会社が生き残り繁栄していきます。IT革命やAIなど激化する環境変化に如何に柔軟に対応できるかが、生き残る鍵になります。
でも多くの日本の大企業は変われない硬直化した組織になってしまっているのでとても心配です。90年代初頭にはすでに見えていたであろうITによる環境変化にいまだに対応できてないところも多いですから。
学校
実は頭の良さよりも如何に学校という少々特殊な環境に適応したかが問われます。
頭が良すぎたり、敏感な人はいろいろ疑問に思っちゃって弾かれて不登校になってしまったりすることも多いです。不登校までいかずともなんか学校が合わなかったなと感じてた人も多いんじゃないでしょうか?
偏差値をあげるための攻略法と割り切ってしまえる人の方が受験では強かったりします。疑問に思ったら負けです。(私は負け組です)
サラリーマン
上司のために尽くす人が出世する会社では、忖度力の強い人ばかりに。 数値が最優先の会社では、他人や他社を蹴落としてでも結果を残す人が生き残っていく。
細菌やウィルス
一番進化論を感じられる生物は細菌やウィルスです。
人間は抗生物質を使って殺菌しますが、使い続けていると耐性を持った菌が生まれ、大繁殖を開始します。
抗生物質は、細菌にとって毒になる物質です。それがあふれている環境では、耐性がない菌は全滅してますから、耐性を持っている菌は圧倒的に有利な環境になり大繁殖してしまいます。
院内感染なんかでよく問題になりますね。
菌の場合、増殖・死滅のスピードが速く結果的に進化も速いので人生の時間軸でも体感できるのです。
人間にだけできること
人間が他の生物と違うところは、教育や学習などで後天的に変われてるので環境適応できる範囲が広いところです。
最近の研究では、後天的に遺伝子のスイッチも変わるのだとか。
その力を最大限発揮するためは、プライドを高く持ちすぎず自分の知識は時間と共に陳腐化することを意識し、新しいことを学びぶことが楽しいと思う好奇心が一番大切なんじゃないかなと感じています。
何からでも学ぶ=何でも楽しむ=何にも価値がある、というマインドセットなのかもしれません。
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