手研耳命
(たぎしみみ の みこと、『古事記』では多芸志美美命、生年不詳 - 己卯年11月)は、記紀等に伝わる古代日本の皇族。二人の弟に対する反逆(タギシミミの反逆)を起こしたとされることで知られる。~「耳(みみ)」については、「ミミおよびミ」を参照。~『日本書紀』によれば、神武天皇(初代天皇)の第1皇子である。母は吾平津媛。同書によれば、異母弟に神八井耳命および神渟名川耳尊(のちの綏靖天皇(第2代天皇))がいる。妻:媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめ の みこと、伊須気余理比売命)手研耳命の父である神武天皇の皇后。なお、この婚姻は『古事記』のみの所伝である。 (タギシミミのはんぎゃく)は、上古日本の皇位継承をめぐる説話の一つで、記紀などに記される。手研耳(たぎしみみ)の弟たちへの反逆を主内容とする。~神武天皇の崩御後、皇子手研耳命は二人の弟(神八井耳命・皇太子神渟名川耳尊)を殺そうとはかった。二人は手研耳命を討ち、神渟名川耳尊は即位した(綏靖天皇)。 熊本出身の手研耳命を暗殺したことにより、「倭国大乱」へと発展する