2021年7月上旬期グレードフェス所感
当期のグレードフェスについて、kinzokuseitarai.iconの個人的な感想を交えつつ語ります。 今期はグレード6にてプレイしていました。
ルール
判定期間:2021/06/30 ~ 07/10
流行
1位:Visual
2位:Vocal
3位:Dance
特殊ルール
Dance、Visual審査員が満足するのに必要な興味値がいつもより多い
Visual審査員が満足するのに必要な興味値が他の審査員より多い
Vocal:2268000(グレ6)
Dance:3402000(グレ6)
Visual:4536000(グレ6)
シーズのユニットボーナスが20%から100%にアップ
審査員影響力:210(グレ6)
所感
今期は待望のシーズ初のシナリオイベント「OO-ct. ――ノー・カラット」が開催されました。ユニット結成シナリオというよりは、結成してから売り出しはじめの葛藤を描いたストーリーになっていましたね。詳細には触れないようにしますが、徹頭徹尾心を苦しめるシナリオになっていて、もう次のシナリオが楽しみ……、というより「早く解放させてくれ……!」って気持ちにさせられました。シナリオタイトルの「ノー・カラット」は、シーズ1周目のpSSRの思い出演出にもあるダイヤモンド、その原石を表しているのかな、とも思いましたし、シナリオ本編の各話サブタイトルが「Ⅰ~Ⅶ」となっているのを音楽のコード表記と解釈すると、「0オクターブ」という意味にも掛かっていて、音程が重なり「2人が並び立つ」という意味もこもっているのではないかな、と変に考察してしまっています。他にもいろいろと意味が重なっていることは想像つきますが、解答が用意されているわけではないので、いつものようにこちらの解釈次第なところはありますね。 また、七夕キャンペーン2021として、七夕・283の短冊 2021というミニコミュも実施されました。担当の甜花ちゃんのコミュもちゃんと見れたので満足です。一緒におやすみしたいですね~。でも甜花は感謝祭とGRADでお休みの約束取り付けてくるのをもう少し控えてくれないかな……?
5日間という短い期間だけでしたが、無料10連も開催されました。あっ、特に目ぼしい成果はないです。
今期併催のガシャは、「期間限定 ふたつのピアスみたいに、永遠 にちか・真乃スタンプガシャPlus」でした。
https://gyazo.com/fd2c114d21cada2cc796ce7877b26e37
ライブスキルの性能は以下の通りです。
無凸:Vi最大3.6倍アピール(所属ユニットが多いほど効果UP)
Vi25%UP(5T)
リンク:Vi70%UP(4T)
4凸:Vi最大5.6倍アピール(所属ユニットが多いほど効果UP)
Vi50%UP(5T)
リンク:Vi70%UP(4T)
新しい倍率変動札として、「所属ユニットが多いほど効果UP」の新条件が実装されました。効果量としては、フェス編成のユニットが4以上で最大倍率となります。編成例として、シーズからにちかと美琴、後述の4凸パッシブスキルの条件よりアルスト、ストレイ、ノクチルから1人ずつ選出すると、全てのパッシブ条件を満たしつつ全部で4ユニット編成することになるので、スキルパネルを十分に活かしつつ最大倍率のアピールが打てるようになります。ただし、こういった混合数の多いユニット編成だと、シーズ以外のアイドルはユニットボーナスの恩恵を受けられないので、編成全体のステータスを高めるのが難しくなるかと思います。 当スキルの倍率は4段階に設定されていますが、フェスユニット編成の仕様上、シーズ + 他ユニットという編成が必然的に組まれるため、「編成ユニットが1のとき」という条件での倍率は実質的に使用できないと思われます。(反例あれば教えて下さい) なので、2ユニット編成時は無凸Vi1.8倍、4凸Vi2.8倍アピール、3ユニット編成時は無凸Vi2.7倍、4凸Vi4.2倍アピールが使用できるアピール倍率となります。
パッシブスキルは以下の通りです。
table: パッシブスキル
SP 効果 条件 確率 回数
30 (1凸) Vi50%UP にちか編成時 30% 3
40 (2凸金) Vi75%UP 3ユニット以上編成時 30% 3
50 (4凸金) Vi75%UP ストレイ1~2人編成時 15% 2
50 (4凸金) Vi70%UP + リアクション回避率20%UP ノクチル1~2人編成時 15% 2
50 (4凸金) Vi70%UP + メンタル10%回復 アルスト1~2人編成時 15% 2
特定ユニットを少数編成したときに発動する4凸パッシブが3種類あるのが特徴的です。このパッシブとライブスキルの性能を含めると、にちか軸のシーズ編成はかなり自由度が高く、自身で理想編成を探るのが大変難しいカードとなっていると言えます。 また、2凸パッシブはシーズ編成を考えるのであれば容易に発動する3ユニット以上条件なので、優先的に取りたいパッシブとなりそうですね。 思い出アピールの性能は以下の通りです。
追加効果:Vi2倍アピール
リンク:Vi2倍アピール
シンプルな同属性2回追撃です。素の強さとしては、Vi極編成として一時期猛威を奮った「【はるかぜまち、一番地】桑山千雪」の思い出アピールから渾身条件を取り除いたものとなり、美琴札を先打ちするだけで最短2ターン目からリンク追撃が打てることを考えると普通に強いです。センター性能としては十分なポテンシャルがあります。 当カードの運用方針は、その編成自由度の高さから最適解を導き出すことは難しいのですが、あらゆる視点から考察していきたいと思います。
まずはシーズの相方、美琴のカードとして先日実装されたばかりの1周目pSSR「【ROUNDLY】緋田美琴」を採用することは確定となります。無凸札でにちかのアピール倍率を0.5倍、3凸札で1.0倍プラスするという、単純強化札が非常に強力ですね。特に、3凸札はViアピールなのでこちらを積極的に採用したいところです。無凸札はDaなので、3凸札が採用できる場合は戦局によっては他のサポート札に置き換えても十分な働きをしてくれることでしょう。 この美琴の3凸札を打った場合、にちかの無凸札は最大4.6倍、4凸札が最大6.6倍とかなりの火力になります。また、思い出アピールも3倍 + 3倍の合計6倍アピールを計上します。
美琴の無凸・3凸札の両方を打った場合は、にちかの倍率は1.5倍プラスされ、無凸5.1倍、4凸7.1倍、思い出3.5 + 3.5 = 7.0倍となります。2人ユニットでリンクが早いことも考えると、とんでもない思い出倍率になりますね。
一応、1周目pSSRの「【♡まっクろはムウサぎ♡】七草にちか」の思い出アピールを見てみると、Da2倍 + DaVi0.8倍の追撃倍率を持っていて、美琴の強化札を両方打った場合の最大火力はDa3.5倍 + DaVi2.3倍で合計8.1倍と、今回のカードよりも高い倍率が出ています。ただ、恒常2極育成は少々難しい面も多いので、使い勝手の良さとしては今回のサマーにちかに軍配が上がるかと思っています。 問題は出張枠として採用することになる他のユニットのアイドルです。
にちかのライブスキルを最大倍率にして運用したい場合は、残りの3枠全てを異なるユニットのアイドルで編成する必要があります。ここが非常に難しいところとなります。
まず、今回のサマーにちかが持つ4凸パッシブスキルの条件に入る3ユニットから候補を出すなら、
あたりの限定pSSRが最有力となってきます。
空青あさひは、長らくViのサポートに強化が入っていない事情があるとは言え、「【うち来る~!?】和泉愛依」や「【スパイシーベリィデコレイト】黛冬優子」のシナジーが一番期待できる育成の容易さや、固定倍率の全体アピール、優秀なパッシブスキルなどから高い出張性能を誇ります。にちかの4凸パッシブも、ストレイのものだけは余計な追加効果もなく単純にViUPのみなので、非常に使いやすいと思います。そのため、空青あさひはかなり優先的に編成すべきカードとなるでしょう。 一方で、出張枠アルスト採用はメンタル維持が必要ないユニットに対してそれを強いることもあって、あまりオススメできません。渾身火力維持したいならちゃんとアルスト組んだ方が断然強いからです。カードプール的にアルスト採用したい場合などは、もう一方のユニットにノクチルを採用するのは有力になってきます。渾身と回避は相性が非常に良いのに加え、つづく透は回避時強バフ付与の札を持っていることもあり、メンタルを維持しつつ強力なバフを付けられるチャンスも生まれる編成となります。(ただこれやるんならノクチル型のViアルストで良くない?とは思います) アルストとノクチルの出張枠採用をいまいちオススメしきれない最大の理由としては、メンタル維持が必要ない編成においてはアンティーカのサポートカードが持つ背水パッシブを採用するのが火力的に一番強く、「【プレゼントなら両手いっぱい】三峰結華」の2凸パッシブ(Vi100%UP)が現状最強格と言っても良い性能を誇るからですね。回復や回避でメンタルが削れないアルストとノクチルは背水パッシブとの相性が悪いため、正直この2ユニットに対応したにちかの4凸パッシブは捨てても良いのでアンティーカや放クラからVi特化カードを拝借した方が使い勝手としては良かったりします。 アンティーカと放クラの限定pSSRから出張枠を採用する場合、以下のような選択肢が考えられます。 上記のカードの全てが、ライブスキルやパッシブスキルにダメージUPを持っており、背水を前提にするのであればどれも一考に値するカードだと思いますし、メンタルがしっかり削れている状態だと思い出アピールの代わりに全体高火力が打てる摩美々が最も捨てがたい選択肢です。また、凛世も思い出加速と強力な全色バフが付いている点で非常に有用なので、優先的に採用したいカードな気がしますね。
ちなみに、出張枠にイルミネを採用する線については、現状のイルミネにVi特化のカードがほぼ無いと言っても良い実装状況のため、本当にオススメできません。 シーズ編成ではなく、今回のサマーにちかを出張枠採用する場合についても考えてみました。具体的には、Viアルスト + 空青あさひ + サマーにちかの編成です。 サマーにちかのストレイ用4凸パッシブはViアルストで使用する場合でも優秀ですし、空青あさひがそもそもViアルストの脇差しとして強いのもあったり、にちかのライブスキルもViバフ付与が付いているため、うち来る愛依の2凸パッシブも発動させやすいのが魅力的ですね。 ただ、現状の育成シナリオがWINGしかないのが足を引っ張ってしまうため、実戦投入はもう少し先になるような気がします。今期特殊ルールもユニットボーナスが向上するものなので、単体編成時の性能は引き上げられませんでしたし。
(kinzokuseitarai.iconは引きました)
https://gyazo.com/22a78af8838cfbe2c8427a1d8bf9db4d
完凸時のサポートスキルは以下の通りです。
アイドルの絆 (Lv.10)
ユニットマスタリーSP (Lv.10)
約束リカバー (Lv.2)
おやすみブースト (Lv.1)
体力サポート (Lv.3)
ダンスマスタリーVo (Lv.8)
ダンスマスタリーVi (Lv.8)
ダンスマスタリーSP (Lv.5)
パッシブスキルは以下の通りです。
table: パッシブスキル
SP 効果 条件 確率 回数
40 (1凸) Da50%UP 4ターン以前 10% 3
40 (2凸金) Da100%UP VoDaVi全て付与時 20% 2
50 (コミュ) Da30%UP 真乃編成時 20% 2
特筆すべきは2凸パッシブです。発動条件がVoDaVi全てのバフが付与されている時で、Da100%UPという高倍率のパッシブとなっています。「【花風Smiley】櫻木真乃」や先日実装の「【たまゆらフレーミング】八宮めぐる」のライブスキルを1回打つだけで条件を満たせるお手軽パッシブな上に発動回数が2回も設定されているというかなり壊れ気味なスキルとなっていますね。 4凸ライブスキルは Da3.5倍アピール + VoDaVi30%UP(3T) です。こちらのサポート札を採用することで、当カードの2凸パッシブの発動条件が満たせます。パッシブとライブスキルが自己完結しているのは非常に良いですね。
運用方針は前述のようにDaイルミネ編成が前提になります。花風真乃以外の全てのメンバーに採用価値があり、水面灯織のサポートと強力なシナジーがあるため、この2枚は必然的に編成に入ってきます。 ただ、真乃はGRADでのひらめきがVoで、VoひらめきのDa特化サポートは「【数・数・娘・娘】幽谷霧子」や「【×トリック/○____】黛冬優子」などの強力なカードが競合しています。現状のDa極育成は(DaひらめきのDa特化サポートでGRADと相性の良いものががあさひくらいしかおらず)Voひらめき2枚で行うことがかなり多いので、どちらかのカードと入れ替えに採用することが多いかと思います。 個人的には、出張枠イルミネ採用のDaアルスト編成の育成時サポートとして、トリック冬優子に代わって採用価値があるサポートだと見ています。Daアルストの育成では、同じくVoひらめきの「【ウォーム・スノウ】桑山千雪」が必須となってくるためさすがにトリックとの併用が難しく、どちらか一方を選択して編成することになると思います。 また、イルミネ型Daアルストは主要となるアルストの限定pSSRが全て渾身札で、全体アピールを所持しているカードが多く、単体の安定火力が出しづらいデメリットがあります。そこで、今回の夏風真乃のサポート札を甜花の無凸札の代わりに採用するなどの運用で、リンクアピールの起点にしつつ2凸パッシブの発動条件を満たし、火力を出せるようになるかと思っています。 (kinzokuseitarai.iconは引けました)
https://gyazo.com/ee1e44ed527276d1947e8b4996d2826e
完凸時のサポートスキルは以下の通りです。
アイドルの絆 (Lv.5)
ダンスマスタリーSP (Lv.8)
約束リカバー (Lv.3)
おやすみブースト (Lv.1)
体力サポート (Lv.4)
配布サポートのスキルとしてはかなり優秀な方だと思います。Da特化で目ぼしいサポートを持っていない初心者の方ならかなり使えますし、将来的ににちかのDa特化サポートカードが実装された時など、Daシーズ編成をアップデートする機会があればグレフェス用の育成にも普通に使えるサポートではないかと思います。 2凸パッシブスキルは Da35%UP(4T以前, 30%, 1回) です。こちらは配布sSSRの標準性能となります。
4凸ライブスキルは Da最大6倍アピール(メンタルが少ないほど効果UP) です。なぜかアンティーカのお家芸である背水札ですね。美琴の限定pSSRがイルミネ、アンティーカ、放クラを少数編成するパッシブの実装を予定していて、その布石としての意味での実装なんしょうか? グレフェス
今期のグレフェスはサマーにちかの接待ルールでした。シーズのユニットボーナスが100%に上がっており、WING編でしか育成できないシーズ編成でもある程度戦えるようになっていました。 今期審査員は2位のVo審査員の興味値が最も低く、次点で3位Da、1位のViが高い凹凸興味値ルールでした。そのためVi有利と言っても良いルールです。
ただ、最近のグレフェス環境はVo特化編成の割合が多く、Vo審査員が早退するマッチングが非常に多かったため、単純にVi編成で押し切れるかと言われると難しいところでした。 やはり今期のルールではVo審査員の興味値が低いことから、如何にVo審査員が生き残るマッチングが引けるかにかかっていた部分が大きかったように思います。そして、狙われにくい3位のDa審査員を集中的にアピールしてくれるDa極編成も多めに引きたい、というのがフェスマ狙いのマッチングでした。なので、Vo極編成の放クラ、愛依、円香は許容できて1編成まで、Da極の真乃、冬優子は3編成くらい、Vi極の千雪、あさひなどは1~2編成というマッチングが理想でしたね。 ただ、グレ6とはいえ放クラは基本的に火力が高い傾向にあって、正直非常に厄介でしたね。興味UP札が飛んでくるのは場合によってはとても有用なんですが、今期のようにVo審査員の興味値が低いと整地難度が一気に跳ね上がりますし……。 結果
https://gyazo.com/3e6e8f5f582c055868c22d975f5da7e5
https://gyazo.com/472a5890c1f1da16d94d5862c0e3ae20
https://gyazo.com/df236a13c401d955d55b112491a61317
長いことPLまでしか取れていなかったのもあり、久しぶりのフェスマでとても気持ちよかったですね!対戦相手ボーナスもそこそこ高かったのも相まって、上位フィニッシュも決められました。次期はグレ7で対戦よろしくおねがいします!
グレフェスTOP100
1位: 174,630pt
100位: 161,120pt
編成詳細は以下リンク
今期kinzokuseitarai.iconはグレ7ではなかったので上位環境はよくわからなかったのですが、ポイントや上位編成の傾向から察するに、Vo審査員先落としの遅延PL環境だと思われます。
今期TOP100で珍しい編成は、12位のパパスPさん(NE)、27位のおだやかさん(冬優子)、28位のすりっPさん(Da千雪)ですね。
28位の千雪編成は現行のDaアルストの第一人者であるすりっPさんですね。出張枠はストレイ採用で、正直育成方法と立ち回りの教えを請いたいくらい何をやってるか分からない編成の完成度と成果です。 12位は今期1人だけの2T締めDa担当「【NOT≠EQUAL】三峰結華」編成です。今期なぜこのNE編成がTOP100にいないかというと、最大の理由は単純にVi審査員の興味値が多いからです。通常ルールの2倍の興味値を、2ターン目のNE4凸札で不一致属性に叩き込んで飛ばせるかどうかはパッシブの発動と育成の完成度にも関わってきます。ツイッターにて2ターン目のフェスマの瞬間の動画を上げられていて、スキル使用履歴と審査員に掛かっている状態を考えると、1ターン目は「【モーニング・グロウリー?】西城樹里」の4凸札(智代子が所持)を打っていますね。kinzokuseitarai.iconはNE編成についてはエアプですが、今期TOP100にNE編成が他にいないことを考えると、今期ルールでこの方法でのフェスマはどう考えても難しいと言わざるを得ないですね。 まとめ
今期はVi有利ルールをしっかりフェスマで締めることができ、危なげなくグレ7に戻ってくることができました。次期は通常ルールですが、現環境はアルスト編成にとってかなりキツいですし、強化週間イベントも活かしつつ育成を詰めながら頑張れたら良いなぁ、と思います。