過大視本能
https://gyazo.com/5dbe9128c73c1bc9b6c6c21996987c56
「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み
目の前の患者と、目に見えない死者の数字
医者が目の前の患者を救うために全力を尽くしてしまうと、他の目に見えない多くの患者を救う余力がなくなってしまう
しかし目の前の患者を見殺しにすることは、世間の目が許さない空気を出す
地域の教育や環境改善などに取り組んだ方が、救える命は圧倒的に多い
メディアが報道する内容はだいたい目の前の数字
過大視本能を抑えるには、下記2つが大事
数字を比べる
数字をひとりぼっちにしても意味が無い。必ず比べること。
例えば、「昨年だけで420万人の赤ちゃんが亡くなった」と聞いても、その悲惨さや改善度合いは分からない。
この数字は2016年のもので、その前の年は440万人、1950年は1440万人が亡くなっていたというデータと比較して始めて、改善されていっていることが分かる
例えば、世界のエネルギー源の8割は、石油・石炭・ガスの3つのエネルギーに賄われている
割り算を使う
赤ちゃんの死亡数のデータで割り算を使うと見えることがある
1950年は9700万人の赤ちゃんが生まれ、そのうちの1440万人が亡くなった
割り算を使うと、死亡率は15%
2016年は1億4100万人の赤ちゃんが生まれ、そのうちの420万人が亡くなった
割り算を使うと、死亡率は3%
世界は良くなっていることがここでよく分かる
地球温暖化に関する、一人あたりの2酸化炭素排出量
インドや中国は悪者にされがちだが、人口が多いので国としての総和が大きくなるのは当たり前
一人あたりの2酸化炭素排出量を出してみると、本当の犯人が分かる
レベル4の所得の国民の方が、1人あたりの2酸化炭素排出量が圧倒的に多い
過大視本能を自分で思い返してみると
ニュースを見て、最近は物騒になったと感じたり、治安が悪くなってきたと思うとき
目の前の美味しいお菓子や健康に悪い食べ物を許して、将来の健康を据え置きしてしまうとき