注意を向けるとは、見尽くしたと宣言したくなる傾向に抗うこと
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仇麻呂の凝視
さまざまな注意散漫の実験を行った物理学者で医師のヘルマン・フォン・ヘルムホルツの言葉を引用している。
注意はそのままだとつねに新しいものへと漂っていく自然な傾向がある。そして、対象への興味が尽きて、どんな新しさもそこに感じられなくなると、意志の力に逆らい、すぐさま別のものへと移ろう。注意を同一の対象物にとどめておきたいなら、その対象物についてつねに新しいことを見出すようにしなければならない。とりわけ、われわれの注意を逸らそうとする、別の強烈な印象が存在する場合は。
これまでに述べたように、注意とは見るべき新しい何かがあると想定する、オープンな状態であるのなら、そのような状態が抵抗しなければならないのは、観察は終了したとーーあらゆるものを見尽くしたのだとーー宣言したくなる傾向だ。
それは自然の傾向に従って、注意が逸らされていると
同一の対象物を見続けるためには、注意を留める力が必要だと
新しいゲームを買って、ちょっとだけプレイして「新しいゲームをプレイしたな感」を味わったらすぐに次のゲームに移ってしまうのに似た感覚
本を何度も再読して学びをメモるためには、新たな視点を見出す注意力が必要となる