書籍の内容が完全に頭の中に入ったとしても、それは大したことではない
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物読み
さらに有用性の観点から考えると、この書籍の内容が全部頭に入ったとしても、それは大した価値ではありません。その内容を「覚えておく」ということに関しては、あなたの頭で覚えるよりも書籍自体のほうが正確です。一昔前であればコンピュータによる検索技術がなかったので、人間の頭による検索が価値を生むこともありました。しかしその領域はどんどんコンピュータに置き換えられ、覚えておくこととやすばやく思い出すことで生身の人間が価値を生み出すことは難しくなっていきます。
哲学者のArthurSchopenhauer(ショーペンハウアー)は、読書を先生が書いてくれた習字のお手本をなぞるようなものだとたとえました。読書をしている間、頭の中は他人の思想が駆け巡っているだけで、自分自身では考えていません。なので、読書ばかりをしていると考える力が衰えて愚かになる、と考えました。
西尾 泰和. エンジニアの知的生産術 効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plus) (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2857-2866). Kindle 版.
頭をおかしくするために本を読むをしているが、ただ単に他人の思考に支配される意味で頭がおかしくなってはいけない
あくまで、自分の思考を組み立てるために本を読む。丸暗記するために読んではいけない
あまりメジャーでない組み合わせを見つけるために幅広い知識を得る
kidooom.iconなるべく本を読んで刺激を受けた箇所をScrapboxにメモって、自分の考えを追記する
1冊の本から、Scrapboxのページを1つでも作れたら儲けもの
たくさん本を読んでること自体は別に凄いことではない
たくさんゲームをクリアした人が凄い人ではないことと同じ
「通算1000本」のように数を最も重要な評価軸にするのは、灰色の男のロジック
たくさん仕事をした人が凄い人ではないことと同じ
全力で有害なアウトプットをしてしまう真面目な人になっているかもしれない
忙しそう、複雑な仕事をしているのが評価軸になってはいけない
結局は結果が全てで、その結果に至るための方法の1つが読書
「何より結果が大事!」「ん?結果よりプロセスですよ」
効果的と効率的
超効率的に本の内容を覚えたとしても、全く効果がないこともある
本の内容が間違いだらけ、偏っていて、自分で考えたとしたら全くの駄目な知識かもしれない
読書について
本を買うとき、それを読む時間も一緒に買えたら、すばらしいことだろう。だがたいてい本を買うと、その内容までわがものとしたような錯覚におちいる。
読んだものをすべて覚えておきたがるのは、食べたものをみな身体にとどめておきたがるようなものだ。
ショーペンハウアー. 読書について (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1694-1697). Kindle 版.