差異的消費
大量消費・再生産時代を迎え、商品が使用価値としてだけでなく、記号として立ち現れることを説いた。しかし、アラン・ソーカルらによって、数学・科学用語を不適切に使用しているとの批判を受ける(→ソーカル事件参照) 充足は熱量やエネルギーとして、あるいは使用価値として計算すれば、たちまち飽和点に達してしまうにちがいないからだ。ところが、今われわれの目の前にあるのは明らかにその反対の現象──消費の加速度的増加(中略)である。この現象は、欲求の充足に関する個人的論理を根本的に放棄して差異化の社会的論理に決定的重要性を与えないかぎり、説明できるものではない。
たとえば進化心理学の研究は、「この○○運動は “環境保護” のためにやっています!」とハリウッドスターたちが口では言いながら、じつは自らのイメージアップ───社会におけるステータス向上戦略───として明らかに機能している場合があることを突き止めている。* 自分が何かを買う時、それは何かを選択し、何かを選択しなかった記号の表れ
記号を増やせば増やすほど、自己満足は高くなるが、お金は減る
虚栄心がどんどん育つ
幸運とは限らない
時間が最も貴重な資源と考えれば、消費のために費やす時間、お金を節約できなかったためにより多く働くことになって時間を減らすのは、マイナス 時間を大切にしたいから、消費も減らしたいと思った
時間を増やすための消費であれば、それは投資となる