労働者側の給料が秘密にされている環境ほど、雇用主側に有利になる
シャーリーズ・セロンの出演料が公平で無かった事件
給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く p61 より引用
結果として、給与秘密保持の方針は違法でありながら広く行き渡ったままとなっている。繰り返して言うが、これは給与に大きな影響を与えている。
重要な情報を持っている人がいて、かたや持っていない人がいる。
シンシア・エストランドはこう述べる。「情報の偏りが生じた場合、情報を多く持った方が交渉で有利になる」
売り手と買い手の情報の非対称性は、どちらかの力を増幅させる
多くの場合、買い手の雇用主側が情報をたくさん持っており、有利な状況
労働者側は労働組合など団結することで対抗してきたが、その労働組合も近年解体されてきている
フリーエージェント社会の到来
なんかの記事か本で、全従業員の給料を透明化している企業がうまくやってる例を読んだが、出典を思い出せない
ティール組織関連だったと思う
「ティール組織 給料」で検索すると、それなりに出てくる
ティール組織%E3%80%80給料 - Google Search
雇用主側としては、秘密にしておいた方が得なので、そうするわな
同一労働をしているAさんとBさんがいたとして
AさんがBさんの給料情報を入手した時の反応
AさんがBさんより低い給料の場合
「なんでBさんより低いんですか!?同じ給料にしてください」という交渉がやってくるはず
AさんのほうがBさんより高い給料だった場合
「自分のほうが頑張っていることが評価されてるんだな。良かった」と、わざわざ自分の給料を下げたりBさんの給料を上げるような交渉してこない
だから基本的に全公表ルールとかにしておいて、雇用主側が有利にならないように制度側で何とかしないと無理
人と比べて給料が低いことでメンタルダメージを負うかもしれないが、給料が低いまま飼い殺されるよりマシだと思ったほうが良い
野生のライオンと囚われのライオン、囚われのライオンで生きていくのか?的な
ノルウェーでは全国民の納税記録が閲覧可能
このおかげなのかどうか分からないが、ノルウェー人の平均収入は2017年世界2位の921万円だったとのこと
給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く p64より引用
財務情報が公開されている会社で働く従業員の給与は、公開されていない会社の従業員の給与より5%高かった。