2023年7月1日
文学的に解釈されがちな歌詞を、音声学・音韻論的見地から検討しようという本。確かに、歌詞カードと実際の歌唱での聞こえの印象は全然違うし、歌詞は歌っているのを聞かないことにはわからない。当たり前のことではあるけど、それがどれだけ等閑視されてきたことか。
一方で、この本のいう「モーラ言語」「音声言語」という概念構成がよく理解できない。p.68で「一音符に対して仮名が二つ以上対応している」ことをもって「モーラ言語で歌われてない」とされるが、音符上の拍とモーラとは必ずしも一致しないというだけで、0.5拍単位ではモーラと音符が一致してるのではないか?とも思われた。その後にラブサイケデリコを例に、母音の無声化によってシラブルっぽい文節化をして歌われる聞こえの話をしている。そういうことは確かにあるし、あの「英語っぽい」歌唱の言語化として腹落ちする説明である。ただ、そのことがそれ以上にどう有意義なのかがあまりピンとこないのだった。
リトルKを連れて、Kと散歩。その後、お茶しつつ本読みの続き。歩きながら、『チームを動かすIT英語実践マニュアル』の音声を聞いていた(本は買ってないのだが)。馴染み深いトピックが満載で、良さそうに思えた。シンプルな表現が多く、音声もそんなに速くなくて聞き取りやすく、シャドーイングするのにいい感じ。 帰宅して、リトルKと遊んだり、夕食をとりながら「ブラタモリ」を観たりする。木曽三川の話。江戸中期に、勢力増長を恐れた幕府の命により薩摩藩が治水工事を担うことになったのだが、そのせいで奄美群島はより過酷な収奪を強いられることとなった(「宝暦治水事件 - Wikipedia」)。そんな因縁もある話。 「ゴールデンアイ」の続きを観終えた。今まで観た007の中で、一番つまらなかったように思う。
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なし
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