マジャール人
マジャール人(マジャルじん)は、ハンガリー人の自称です。ハンガリー語では「マジャロルサーグ」と表記され、これは「マジャール国」を意味します。
マジャール人は、ウラル山脈からボルガ川流域地方を原住地とし、9世紀末ごろに現在の地に移り住みました。彼らは、中央アジアから移住してきた遊牧騎馬民族の子孫と言われています。
マジャール人は、ハンガリー人の8割を占めています。彼らの言語は、ウラル語族のフィン・ウゴル語派に属し、フィンランド語やエストニア語と同様に、ヨーロッパでは珍しいアジア系の言葉です。
マジャール人は、西進してヨーロッパに侵攻しましたが、東フランクのオットー1世に敗れ、パンノニアに戻って定住し、キリスト教化されました。11世紀にハンガリー王国となりました。