露くだる星合の空を詠めつついかで今年の秋を暮らさむ
初見での疑問と解答
どんなシチュエーションで詠まれた歌なんだろう?
歌合?
書簡?
どのような写本かは調べていないので、書誌情報を確認すること 未定稿 群書類従で確認した
第316の、コマ19に詞書、コマ20に本歌が載っていた
詞書、「秋のゆふくれ」。
この歌は有名なようだ
作者はどんな人?
露くだるってなんだ?
露くだる
露
①大気中の水蒸気が水滴になり、草木の葉などについたもの。
②(露の量のわずかなことから)わずか。ほんの少し。
③(露が消えやすいことから)はかないこと。もろいこと。
「―のわが身」という言い方もある。
④涙をたとえて言う語。
「露くだる星合」であるのはなぜか?
星合ってなんだ?
なるほど、七夕の話なのか!cFQ2f7LRuLYP.icon 平家物語の祇王に「星合の空をながめつつ」と引かれているらしい 「詠め(ながめ)」の「詠」が使われているのはなぜ?
空を「眺める」ならわかる
でも違う
「露くだるほしあひの空をなかめつゝいかてことしの秋をくらさん」(上にあげた『群書類従』本。翻刻はcFQ2f7LRuLYP.iconが行った) 「なかめ」。漢字表記はされていない。
漢字表記は作者の意図が入ることがある
他の本ではどうなっているのだろう?
「今年の秋」は、なんで「今年」?
七夕は年一回
七月七日だけ
「暮らさむ」の暮らすとは?
品詞分解はどうなっている?
露(名詞)
くだる(動詞「くだり」の連体形、星合に接続する)
2021-11-03 08:53