その作文をする目的は?
作文をやる授業ってあるよね。受験をするとしたら、中学受験の入試とか、大学に入るときでも「書いて」と言われるところはたくさんあります。
この、「作文の技術」って、目的は何だろう? 何のために練習するのか?
これの1つの答えには『目立つため』という目的があったりします。
“目立つ” というと言葉がわるいかもしれないな。これは、「自分のことや、自分の主張を印象づけるため」「おぼえていてもらうため」と、言いかえることができるかもしれない。
で、ただ「目立つために」ということでよかったら、方法はいろいろあります。
ひねくれものになってみる。大ごえでさわいでみる。ハデな色の服をきる。
でも、それは作文でできる方法ではないね。
作文で「目立つ」方法ということになると、大きく分けて2つの方法になると思います。
① 頭がよさそうに見せる(頭脳)
② 心がたくましそうに見せる(ハート)
①のための方法というのは、たとえば
「議論している相手の要点や動機がちゃんと理解できる」「自分の意見の正しさを理由や根拠をつけて話せる」といったことで、これは『い・り・た・ま・(ご)』の『り』の部分でたいせつになってくることでもあります。 「たとえば」や「なぜなら」といった言葉を正しく使えるようになること、ということでもあります。
じゃあ、「心がたくましそうに見える」って、何だろうか。
すっごい本気。 夢が大きい。目標が具体的。
苦労をしてる。苦労を乗りこえてきている。 すごいことを体験してる。めずらしいことを体験してる。すごい努力をしている。
こういうことを見せていくという方法があるね。
これが『い・り・た・ま・(ご)』の『た』なのです。
さて、そういうことを考えながら、これからは作文を書くわけだけど、「読むひとの心にうったえかける文書を書く」といっても、これは
「『いい話』にする」とか、「感動させる」ということではなく、どちらかというと……
というところで、次回