2020/12/26-2020/12/31
比喩や文化は後ろ向きにしか言及できないから、言った瞬間から古くなる
【仕事猫×新宿区 ハッシュタグ「#マスクヨシ」キャンペーン】
⇒絶妙に上手いんだよな。
メジャーに相乗りしている感じがしないし、テーマに合っているし、ネットに親和性もある。元のネタがある種の諧謔や自虐や批判精神のようなものを持っているから、通っぽくて、見つけてくれた感じもある。人気にあやかってプラスイメージを貰おうとしてる感じがしない。
ただ、同時に思うのは、「これ、多数に対して行動変容を促す効力はあるだろうか?」ってこと。
ネットを使わないご老人に現場猫を見せても、「これ何?」だろうし……。
そこを考えると結局、「鬼滅コラボ」ではないにしても、半沢直樹コラボとか、サザエさんコラボとか、島耕作コラボとかになってしまうよなー。で、いきなり俗っぽくなり、下世話にもなる。
なお、人々の反応の変化は、ワクチンに対する期待によってもたらされたとも考えられるが、むしろ、「マインドセット」の変化によってもたらされている可能性のほうが高い。具体的には、感染のリスクを過剰に解釈してしまう「損失回避」のバイアスと、ウイルスに関する情報の不足によって悪い情報を過剰に重視してしまう「利用可能性ヒューリスティック」のバイアスが、徐々に解消されてきたことが大きいだろう。 ウイルスに対する理解が深まるにつれ、過剰な行動が抑制されること自体は自然なことであり、政府当局はこのような人々の「マインドセット」の変化も考慮に入れつつ、対応を考えていく必要がある。
人々は日々の「感染者数」のヘッドラインにより行動を変化させることが極めて少なくなったといえる。
「感染拡大⇒自主的な自粛⇒感染者数の減少」という感染拡大を抑制して自然に安定化させる効果(ビルトイン・スタビライザー効果)は第1波ではあったが、第3波ではなくなった状態となっている。もはや政府や当局が「自粛」を呼びかけるだけでは変化は起きない。強制力を伴った措置が必要という議論もあるだろう。それが望ましいかという問題は別にあるが、少なくともこれまでのやり方が通用しなくなっていることは確かである。
⇒よりシステム1に直結している時のほうが、結果的に正しい行動を取ることもある。
理性主義を信奉する私にとっては無力感を感じる部分ではあるけど……
システム2は、しばしば「システム1の下した結論を、後追いで理由づけするだけ」的な行動をするので、いま自粛が効いていないのは、結局は「広義のシステム1」だという感じはあるけどね。 プレゼントを受け取る側がそれをSNSに公開するかしないか、もし公開するとして、どのように公開するのか、プレゼントを贈った側は観察することができる。ときにはプレゼントを授受する二人以外の人がそれを観察し、あれこれ考えることだってあるかもしれない。プレゼントを受け取る側が、プレゼントを贈る側を一方的に観察・評価・値踏みできると考えるのはコミュニケーションの全体の一部しか見ていない。他人を値踏みする時、他人もまたこちらを値踏みしている。 そして天の配剤は案外うまくできていて、他人からのプレゼントを値踏みする人のところには、プレゼントを受け取る側を値踏みするような人が現れ、似合いのパートナーシップができあがったりする。
これまで私は人間のコミュニケーションと、それをとおして社会に適応することを考え続けてきた。けれども、最近、そのコミュニケーションのメカニズムの妥当性を確認するたび、コミュニケーションをとおした人間の力関係や権力関係に救いのなさをおぼえる。プレゼントという、一見、救いやまごころのようにみえる領域にもコミュニケーションの力学的メカニズムはしっかと根を張っていて、たとえばクリスマスプレゼントやお歳暮や年賀状といっためでたい体裁のもと、世の中にまかり通っている。
こういうのは動物には意味がまったくありません。ひたすら「字」を目で追っている私のことがわかるくらいアタマのいいネズミがいたら、ますます「変だ」と思うでしょう。その「字」に沿って目を上下に動かす眼球運動をすると気持ちいいのか?くらいに思うでしょう。
もしウィニコットが言うみたいに、野球を見る、パチスロにはまる、マンガに熱中する、ゲームに興じる、AV観賞に浸るといったことが「本当に生き生きと生きている」ことだとすれば、「生き生きと生きる」ことは「死に近づく危険」をともないます。
実際しばしば、「ゲームにはまらず、朝活と中国語の勉強時間を増やしたい」という、「お悩み」が寄せられます。精神分析的に言えばこの態度は「現実検討を高めたい」とか「現実適応度を高めたい」と言ったりすると思います。
しかし、やたらと現実検討が高すぎる人、という問題もあります。そういう人に言わせると、「野球なんてスコアだけ見ればいい」のだし、「パチスロは店が儲けるシステム」だし、AVなんて光と音だけで、なにが面白いのかぜんぜんわかりません、ということになります。