『エンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』
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目次
1-1 すべてのバグは,思考の中にある
1-2 不確実性とエンジニアリング
エンジニアリングの意味
はじめとおわりを考える
組織構造と不確実性の流れ
不確実性と情報の関係
不確実性の発生源
情報を生み出すこと
1-3 情報を生み出す考え方
仕事と学力テストの3つの違い
仕事の問題を学力テストの問題に変換する
3つの思考とソフトウェア開発
1-4 論理的思考の盲点
論理的思考と2つの前提
人間が正しく論理的に思考するためには
非論理的に考えない=論理的に考える
人は正しく事実を認知できない
認知の歪み
扁桃体をコントロールする
自分のアイデンティティの範囲を知る
「怒り」を「悲しみ」として伝える
問題解決より問題認知のほうが難しい
1-5 経験主義と仮説思考
わからないことは調べるしかない<<経験主義>>
不確実性と夏休みの宿題
プロフェッショナルの仕事
コントロールできるもの/できないもの
観測できるもの/できないもの
あなたができること
少ない情報で大胆に考える<<仮説思考>>
データ駆動な意思決定の誤解
リアルオプション戦略と遅延した意思決定
問題の解決よりも問題の明晰化のほうが難しい
1-6 全体論とシステム思考
システムとは全体の関係性を捉えること
部分だけしか見ないことで対立が起こる
問題解決より問題発見のほうが難しい
1-7 人間の不完全さを受け入れる
コミュニケーションの不確実性
カレー作りの寓話
不確実性を削減し,秩序を作る
Chapter 2 メンタリングの技術
2-1 メンタリングで相手の思考をリファクタリング
メンタリングの歴史
メンタリングとエンジニアリングの関係
「自ら考える人材を作る」ためのテクニック
効果的なメンター/メンティの関係性
「他者説得」から「自己説得」に
「悩む」と「考える」の違い
解けないパズルを変換する
空っぽのコップにしか水は入らない
「傾聴」と「ただ話を聞くこと」の違い
共感をして話を聞き出す「信号」
問題の「可視化」と「明晰化」
認知フレームとリフレーミング
「アットホームな会社」は心理的安全性が高いか
アクノレッジメントとストーリーテリング
ストーリーテリングの重要性
2-4 内心でなく行動に注目する
内心は見ることができないが,行動は見ることができる
「わかった?」は意味のない言葉
能力は習慣の積分,習慣は行動の積分
なぜ行動を起こせないのか?
ゴールへのタイムマシンに乗る
3-1 アジャイルはチームをメンタリングする技術
日本と世界のアジャイル開発普及率
日本国内ではアジャイル実践者の数が圧倒的に少ない
アジャイル開発が必要とされた2つの理由
アジャイル開発は3倍の成功率,1/3の失敗率
プロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメント
アジャイルをするな,アジャイルになれ
3-2 アジャイルの歴史
アジャイル開発は経営学
生産方式から知識経営へ
生命科学の発展と社会科学への流入
アジャイルソフトウェア開発宣言
アジャイルの歴史に見る3つのポイント
3-3 アジャイルをめぐる誤解
アジャイルに関する5つの誤解
アジャイルはなぜ誤解されるのか
3-4 アジャイルの格率
「アジャイル」は理想状態
アジャイルな方法論
アジャイル開発は「脱構築」される
Chapter 4 学習するチームと不確実性マネジメント
4-1 いかにして不確実性を管理するか
不確実性マネジメント
4-2 スケジュール予測と不確実性
スケジュールマネジメントの基本
悲観的見積りと楽観的見積り
スケジュール不安の「見える化」
計画でなく実績から予測する
要求粒度と不確実性
スケジュール不安はコントロールできる
4-3 要求の作り方とマーケット不安
スケジュール不安とマーケット不安の対称性
マーケット不安はいつ削減できるか
不安に向き合うフレームワークとしてのスクラム
どこに向かって,どのように振り返るか
不安を知りチームマスタリーを得る
Chapter 5 技術組織の力学とアーキテクチャ
5-1 何が技術組織の“生産性”を下げるのか
生産性という言葉の難しさ
組織の情報処理能力
組織とシステムの関係性
エンジニア組織の情報処理能力を向上させるには?
5-2 権限委譲とアカウンタビリティ
組織と権限
権限と不確実性
権限の衝突
権限と組織設計
技術的負債をめぐる議論
コミュニケーションのための分類
クイック&ダーティの神話
技術的負債は「見ることができない」
理想システムの追加工数との差による表現
見えてしまえば「技術的負債」ではない
技術的負債に光を当てる
5-4 取引コストと技術組織
ホールドアップ問題
アーキテクチャと外注管理
社内における取引コスト
機能横断チームの重要性
5-5 目標管理と透明性
誤解された目標管理
抜け落ちたセルフコントロール
透明性と情報公開
5-6 組織設計とアーキテクチャ
取引コストとアーキテクチャ
マイクロサービス化を行う時期の難しさ
エンジニアリング・カンパニー