技術的負債
Ward Cunninghamが、当時取り組んでいたプロダクトが金融系ソフトウェアだったことから上司への説明の際に「負債」のメタファーを用いたことから生まれたソフトウェア開発上の概念。
参考:【翻訳】技術的負債という概念の生みの親 Ward Cunningham 自身による説明
WyCashの事例がレポートになっている。「負債」の初出はこれだろうか?
Cunningham, W. (1992). The WyCash portfolio management system. ACM SIGPLAN OOPS Messenger, 4(2), 29-30.
http://c2.com/doc/oopsla92.html
Martin Fowlerは、技術的負債の四象限という考え方を自身の記事で提示している。
角 征典/Masanori Kado(@kdmsnr)
Wardの「技術的負債」って私が2003年11月27日に訳したのが最初っぽいけどなあ。オリジナルのblikiのエントリが2003年10月。ただ、本としては『Beyond Software Architecture』が初出(2003年1月)。ちなみに『Agile Project Management』は2004年で、翻訳は2005年だけど「技術的な負債」になってる。
https://twitter.com/kdmsnr/status/1453058200488476679
こま(@koma_koma_d)
「知っている人がいそう」どころではなく角さんだったw
そして @kkd 情報によるとbliki-ja より前のコーバーンのタイガー🐯本(アジャイルソフトウェア開発)の翻訳では「技術的借金」と訳されている模様。 https://t.co/KPrjPLUkF5
https://twitter.com/koma_koma_d/status/1479249908968624138
技術的借金の管理
Ward Cunningham は、設計の整理を借金の返済と比較する。さらに進めて、彼はプロジェクト内の技術的借金の管理について述べている。
(『アジャイルソフトウェア開発』 P.292)
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「技術的借金」…当時はこういうことが横行していた厳しい時代だった… kakutani.icon
Ward が 『レトリックと人生』 から着想を得ているというのが、そこがつながるんだ…という感慨