Scrapbox
Scrapboxに入る内容は「こういうのに興味あるんですよ。あなたはどう?」や「○○が好きです。一緒に語れませんか?」、「××が良く分からなくて、調べたいと思ってるんです。あなた何か知りませんか?」っていう、外の誰かに問いかける内容、が揃う。それらが「カード」になってサムネイルで俯瞰的に見れるので、「誰かに見せる」のに都合が良い。
表題がリンクになるが、リンク先の表題を変更したときはリンク元の表題も「更新するかい?」って聞いてくれるので、Yes回答すればリンクは保持される。
「#」の半角で始めるとタグになる。補完機能が利くので「Comic」とか「近い将来」とか、自分が発想しやすい&入れやすいキーワードで【始める】のが良い。たとえば「Comic持ってる」とかしておけば、後から追加時に「あぁ、このタグあった」って思い出せる。「ScanSnap自炊済み」とか「Blogに書きたい」でも良かろう。「利用目的」だったら「利用する~」ってタグ打った時に出てくる。 単純に「#好き」とこもアリだろう。「誰かと語りたいメモ書き」がScrapboxだから。
--------------------------------------------------------------
なので足が遠のいていたが、半年と少しが経った今、戻ってきた。
理由は「記事にしたい、んだけど纏まってない。どこで公開するかも迷っている。タイミングがあれば誰かと語りたいんだけど、今ターゲットは無い」というのを書くのにちょうどよいのでは?と思ったから。
たとえば、スマホのスペックや、自分の出版物などについて。
Evernoteはリンクと構造と検索性を目的とした内向けのメモ
Scrapboxはリンクとその視認性を目的とした外向けのメモ
Google keepは内向けの走り書き単体メモ
他の人はどう捉えているのかなぁ、と改めてインターネットを探してみたら、倉下さんの次の見解を見つけた。
言い換えれば、メモを「カード化」する場所として Scrapboxを使っています。
※この辺の話はメルマガ第393号にも書きました。
で、現状は自作のツールから、同時に二つ(片方はプライベート、もう片方はパブリック)のScrapboxプロジェクトにページを作成しており、そのうちの一つが、「倉下忠憲のメモ」です。ここに次々思いつく走り書きメモをカード化して保存していきたいと考えています。
現在、Evernoteに保存されている4000を越えるアイデアメモもこちらに移行する予定です。ただし、Evernote上のメモは走り書きメモであり、Scrapboxはカード置き場なのですから、単にデータをインポートするだけでは足りません。記述の肉付けあってこその「カード」(梅棹忠夫の言う豆論文)です。よって、地道に進めていくしかありません。
これが最初に知りたかった。何を目的に使うの?を。「なんにでも使えるよ」って言われて、「じゃあ、思うように使ってみよう」って使ってみたけど「これじゃない感」が多くて、足が遠のいてた。
それでも、ときたま試してみて、半年とちょっとでようやく「コレだ!」に辿り着いた気がする。
もっとも。
本来のScrapboxの利用用途って、次のページで「次世代のWiki」と表現しているように、「ビジュアルなWiki」なのよね。
そして、「Wiki」とは複数人でのドキュメント共有が目的で生まれたもの。なので、Scrapboxの本来の用途も「チームで使う」もの。それを「個人で使おう」とするのだから、目的が合わなくて当たり前。wikiの個人利用の経験も無いし。たぶん、彼らは「ある」のだろう。
こちらのページで「個人でも最高だよ!日記とか書いてみれば」ってあるけど、
その中でのキーポイントは
ここで、お店の名前とかテレビ番組の出演者とかを[]で囲んでリンクにしておく。
こと。でも、それに馴染みが無い(その概念に、って意味ね)人には難しい。
とりあえず私は出来てない。例えば、「ZenFone 5 Max Pro」というキーワードを、「ZenFone」で囲むのか「ZenFone 5」で囲むのか「ZenFone 5 Max」で囲むのか、で迷うよね?
ちな、「Evernoteではルールを決めて始める人が~」って記載があったけど、少なくとも私は最初はルールなんか決めなかったよ。数個のノートブックに、とりあえずメモを放り込んでた。スタック含めた構造化なんてしてなかった。そのうちに自然に検索と編集(タスク管理)にたどり着いて、「Evernoteすげぇ!」ってなった。構造化は自然と成された。
--------------------------------------------------------------
他の方々の「Scrapboxを使う目的」についての記事のメモ。
ここで、中の人が「マークダウンの構造化は不要である」という趣旨を言っている。
これはつまり「構造化を目的としない」メモ書きの先がScrapboxなのかな、と。
記法は、好きなフォーマットを利用すればよい。
たとえば次のように書いてたって良い。単に、MD装飾が成されないだけ。
# 見出しとして見えるじゃない、テキストなのだから。
- 箇条書きにしたって良いのですよ。だってMarkdownの本質はテキストだから。
コピペすれば、単なるテキストで、それはMarkdownとして扱える。
Markdownとしての装飾を確認したくなったら、VSCodeを開いてもよいし、mdファイルの作成すら面倒ならブラウザ版のMDエディタを使えば良い。
- StackEdit : 私はこちらが好み。UIが。
- Devpen
それから。
メモを取ったりブログを書いたりできる新サービス2つ「Scrapbox」と「Qrunch」
こちらの考えも興味深い。自分の目的に合うツールを探している感じがいい。
個人的には、Evernoteみたいに簡単にクリップできるようなメモサービスをインプット用に、Scrapboxのように知識が有機的に積み重なっていくUIのメモサービスはアウトプット用に使うといいと思います。
上記の考えかたに近いかな。「アウトプット用」をもう少し書き下すと「誰かに語りたい内容のメモ用」になるんじゃなかろうか?
どうでもよいんだけど、「保存されなかったー」はScrapboxでも偶に食らってる。まぁ、そこはこれからの進化に期待、だろうか。
--------------------------------------------------------------
Scrapboxの中の人のプロジェクトから、Scrapboxの設計思想が分かる。
このサービスは「大人数で情報をどう管理するか?」にフォーカスしているのだね。1人で使う場合はまた話が異なる。まぁ「VisualなWiki」なのでそりゃ当然か。
1. 人が増える
人間は増える。(会社でもサークルでも)
あらかじめ綿密に分類ルールを決めていると、新入りへの周知が面倒くさい
ルールを決めた人からすると、せっかく決めたルールを理解せず適当なフォルダに入れる人がアホに見えてイライラしてしまう
2. ルールが増える
そのうち絶対にフォルダに分類できないページができる
例えば製品AとB両方の連携機能に関するカスタマーサポートというページ
製品A・製品B・カスタマーサポートのどのフォルダに入れればいいのかわからない
こういうのを場当たり的に対処していって暗黙のルールが増える
1 + 2 = 破滅
超絶難しい分類ルールができて、「新入りは半年ROMって空気読め」みたいな感じになる
よくある最終的な解決策
全部「その他」に入れるようになり、過去のドキュメントを探すのは全文検索に頼る 正しい解決策
必要なのはルールに従った分類ではなく、ドキュメント間の関連を記述できる事と、その関連に基づいた推薦システムですよね。インターネットとかもそうなっている。 なおこの方へは以下の、Drawing機能に関するコメントから行きついた。
いや、そういうのは全くやってないです