失読症(ディスレクシア)
文字の読み書きが困難な失読症(ディスレクシア)の有病率は5~17%。
女性も発症するとのことで、色覚特性(色弱)に比べて少なくとも2倍〜8倍の人が該当する。
(色覚特性の有病率は男性5%以上、女性0.2%以上)。*1
程度の差はあれ、多くの人がもっている障害ということになる。
読み書きが苦手という人は数年後には失読症と診断されるかもしれない。
ところで学校教育においてほぼ全ての教科のテストが文章に頼っている。
ということは、問題を文章に加えて読み上げるなどのサポートをすることで、最大17%の生徒の成績評価が変わることになる。
参考
「読める」「バカじゃなかった」共感呼ぶフォント 大反響を生んだツイート「UDデジタル教科書体」とは何か
「教科書の文字が怖い」救う新しい「文字」 エビデンスと熱意が示した「フォント」の力とそのスタート
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神経生物学的原因を有する言語障害であり、その定義は、広範囲にわたる知的障害や慢性的な意欲の欠如が原因ではないとされている。
ディスレクシアとは、神経生物学的原因による特異的学習障害である。その特徴としては、性格もしくは流暢(あるいは両方)に単語を認識することが不得意で、書字能力と符号化能力が低いことが挙げられる。言語の音韻プロセスに障害があることが原因でディスレクシアになることが多い。音韻プロセス能力は、他の認知能力や、学校での効果的な指導からは予測することは難しい」(Lyon, Shaywitz and Shaywitz, 2003, p2)
ディスレクシアの発症率は高く、その症状は広範囲にわたる。ディスレクシアは最も多い学習障害の一類型であり、文化、社会経済、そしてある程度は言語を越えて発症する。アルファベット言語では、ディスレクシアの原因が音韻障害にあることが多いようである。しかし、ディスレクシアの発症率と音韻障害が読みの発達に与える影響は、対象となる言語の正字法の構造に応じて異なる(Paulesu 他, 2001)。非アルファベット言語の読みが、アルファベット言語の読みとは異なる神経回路を必要とすることが確実であれば、非アルファベット言語のディスレクシアは質的に異なって発症する可能性が高い。
ディスレクシアの正確な概念は、克服できない学習障害ではなく、学習の別の発達経路としてとらえるべきである。
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クソリプマンもどきは小さい頃から始まってる..."てにをは"や"接続詞"を読み飛ばすせいで「どこにも書いていないことを読む」人たち
tetsuya_m 日本語が論理的に正しく読み、書きできる様な教育ってされてないからね。字の読み書きを憶えたら、その後は文学的なもの読ませて登場人物の気持ち答えさせてたらそうなる
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自分で実験
私は上下反対にした漢字をほとんど読めない。軽度の失読症なのかと思い、実験してみた。
45度傾ける -> 楽々、読める、理解もできる。
75度傾ける -> すらすら読めなくなる。読み上げることと、理解することに解離が出てくる。
読み上げられるが、理解しにくい。また一文が80文字近くといった長い場合、後半になると文頭の情報を忘れている(短期記憶が失われている)。首をかしげたくなる衝動が頻繁に起こる。
90度傾ける -> ただ読み上げるだけならまだできるが、理解はできない。
ここで気づいたこと。私は文章を読む際に視覚的なイメージを作りながら理解している。もしかしたら傾いた文字の識別に視覚的な認知処理がいっぱいいっぱいになってしまって、理解のための認知処理ができなくなっているのかもしれない。
もし視覚的認知処理の負荷が原因なのであれば、傾いた文字を読む練習をすれば読めるし理解もできるようになるかもしれない(上下反転するメガネをかける実験で、被験者は二〜三日で正常に行動できるようになることから)。
90度以上180度 -> 読み上げもかなりつまずく。
出典
wikipedia