分類
英:classification
分類というのは、何らかの基準を人間が設定し、その基準に基づいてカテゴリ(グループの「枠」)を複数つくり、個々のものごとをいずれかのカテゴリ枠の中に入れてゆくことである。基準は人間が設定するので、その意味では「恣意的」である(つまり、その基準自体が絶対ではなく、他の基準も設定しうる)。 別の基準を設定したり採用したりすれば、異なる分類をすることもできる。その意味で、分類という行為には常に恣意性がつきまとう。またカテゴリとカテゴリの間で明確な《線引き》ができない場合は、分類という行為は困難になり、難しい問題が生じる。
分類は、多数ある属性の中から、特定の属性に焦点を当て、その属性を基準にして、対象をグループ分けすることである。だが個々の存在(要素)は、複数の属性を備えている。属性ごとに、独立の分類作業が行える。これはさまざまな基準を設定して、ひとつの母集合から、さまざまな部分集合を作ることと同類の作業である。
熟したら食べる果物のように、常温で熟させて食べる直前に冷蔵するといった分類をまたぐ食品は扱いが難しくなります。
事例
研究チームは惑星系が4つのクラスに分類できることを偶然見つけた。
・Similar(類似):近傍の惑星群の質量は互いに似通っている。夜空に見える恒星を周る惑星系10個のうちおよそ8個がこの構造を持つ
・ Ordered(正順):惑星の質量は恒星から遠くなるほど増していく傾向がある。太陽系と同様だ。これは最も稀なクラスだ
・Anti-ordered(逆順):惑星の質量は概ね恒星から遠くなるほど減っていく
・Mixed(混合):惑星の質量は惑星ごとに大きく異なる
太陽系は天の川銀河で特別な存在であるという研究結果