べき乗則と正規分布
https://gyazo.com/a7d98d21e4c501a3028c93f1b855b923
べき乗則/べきプンプ
平均と分散が無限大に広がる
変数への自己強化フィードバックループがある場合に現れる
自己強化フィードバックループ>バランスフィードバックループが成り立つ限り裾野は広がる
https://gyazo.com/4044065f3066bc58425767cb5784da81
「ベキ分布」:関連リンク集
両対数グラフで傾きが直線になる。
傾きの角度と市場の寡占度合い
https://gyazo.com/a6a4a8fdc557b50f065ef849753ae0e0https://gyazo.com/20394240c8309ec9d2dcb5483a7c8b78https://gyazo.com/5ddbaec8e945a08f5b1108c0a7403732
◆図RR-6 平行移動 業界内の競争環境が変わらず、市場規模が拡大または縮小した場合には平行移動します。
◆図RR-7 急勾配 業界内の競争環境が寡占型の場合には急勾配となります。
◆図RR-8 緩勾配 業界内の競争環境が棲み分け型(談合型)の場合には緩い勾配になります。
関連
参考
「ベキ分布」:関連リンク集
正規分布
平均と分散が収束する
バランスフィードバックループ>自己強化フィードバックループが成り立つ限り維持される
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べき乗則の行き着く結果がどれほど明白でも、それを日常感覚として感じることはない。投資家は新規投資とアーリーステージ企業の支援にほとんどの時間を使い、そうした投資先の大半は「そこそこ」の企業だ。投資家と起業家は、相対的な成功度合いの違いを日々感じることはあっても、指数関数的に成長するか失敗するかを感じ取れるわけじゃない。それに、一旦行なった投資を諦めたくないために、ベンチャーキャピタルは明らかに大きな成功を期待できる案件よりも、いちばん問題の多い案件により多くの時間を使うことになる。
実際にベンチャーキャピタルから資金を調達できるのは、アメリカで毎年生まれる新規企業の一パーセントにも満たないし、ベンチャーキャピタル投資の総額はGDPの0.2パーセント未満だ。それでも、こうした投資の果実は経済全体を前進させるほどの大きな影響を持つ。ベンチャーキャピタルが支援する企業は、民間雇用の11パーセントを創出している。これらの企業が生み出す収入はGDPの21パーセントにも上る。事実、規模上位のテクノロジー企業12社には、いずれもベンチャーキャピタルの資本が入っている。この12社を合わせると、企業価値は1兆ドルを超える。つまり、 その他すべてのテクノロジー企業の合計よりも大きな価値を持つ ということだ。
あえて起業するなら、かならずべき乗則を心にとめて経営しなければならない。いちばん大切なのは、「ひとつのもの、ひとつのことが他のすべてに勝る」ということだ。5章で述べたように、ある市場はその他すべての市場に勝る。 11 章で見るように、たいていの場合、ある販売戦略がほかのすべてを支配している。9章で紹介するように、時間と意思決定もまたべき乗則に従い、ある瞬間がほかのすべての瞬間よりも重要になる。べき乗則を否定して正しい判断を下すことはできないし、いちばん大切なことはたいてい目の前にはない。それが隠れていることもある。それでも、べき乗則の世界では、自分の行動がその曲線のどこにあるのかを真剣に考えないわけにはいかなくなる。