入力の並列化
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UIの帯域幅 を広めること。人 - デバイス間、デバイス - ソフトウェア間の2つの戦略が考えられます。 入力デバイスが身体から読み取ることのできる情報量を増やす
マウスの代わりに筆圧感知のできるタブレットを使うなどがその代表例です。しかし、いたずらに入力量を増やすと、今度は繊細な楽器のように熟練を要するデバイスとなってきます。3Dマウスはその例です。
入力デバイスの情報量を無駄なく値の操作に割り当てる
入力デバイスから得られる情報量を UI 上の都合で無駄にしてはいけません。たとえば、2 次元の位置の入力ボックスがあるとします。多くのソフトは数字の上をドラッグすることで、連続的に値を調整することができますが(Tweak)、この場合、一度に編集できるのは X, Y のどちらかです。 https://glisp.app/docs_old/_media/bandwidth_xy-separated.gif
そこで、下の例のようなドラッグ領域を用意することで、マウスが入力できる2 次元分の連続量を余すことなく使えます。試行錯誤も俄然素早くなります。
https://glisp.app/docs_old/_media/bandwidth_xy-drag.gif
ドラッグと平行移動が対応しているのは、トラックボールの操作感に近いこともあり直感的に感じられるかもしれません。しかしこの戦略の本質はあくまで「デバイスから入力される情報量を無駄なく生かす」ことなので、デバイスが読み取る値がどのようなパラメーターに対応付けられていても構いません。そのうち慣れます。PhotoshopのCtrl + Alt + ドラッグでブラシの大きさとぼかし量を変えられる機能はその一例です。左右方向がサイズ、上下がぼかし量に対応しています。一見使いづらいように思えますが、いずれ慣れます。(関連:Augmentation) https://glisp.app/docs_old/_media/bandwidth_psbrush.gif