清潔なノスタルジー
https://gyazo.com/a1202215332c50df7bae7c929672b80c
古典はやっぱり強いでも書いたけど、生成AIなどのおかげでコンテンツの供給量が過多、というかそれこそ無限になってくると「新しい」ことに意味などないから、古典や「既にヒットしたもの」、ノスタルジーがコンテンツとして強くなってくる。 そうするとこの2つを合体させた「①コンプライアンスやポリコレに適した、②過去の古典、ヒット作、ノスタルジー」が最も訴求力の高いコンテンツになるのだが、①と②は矛盾している。過去のものは現在の基準から見るとまったくホワイトではないから。
なので過去のように見せかけて、そこらへんだけはうまいこと記憶修正した、フェイクの、いわば「リメイク/リモデルした過去」が最もウケるパターンになる。清潔なノスタルジー最強説。 たとえば清潔な昭和。写真のお店などは全体的に昭和感丸出しなのだが、どこかヘンだ。違和感がある。本当の昭和じゃない。全体的に清潔すぎる。店内禁煙だから誰もタバコ吸ってない。店員さんもみななんだかんだで男前、身ぎれいな男性を揃えてるし、男男と男ぶる割にみんなどこか中性的。当然だがトイレもきれいで和式ではなく洋式だし、男女に分かれている。器もきれいでサッパリしている。どこを見ても清潔。
ただし現在の基準での清潔・コンプライアンスと過去であることは根本的に矛盾しているものだから、ところどころおかしなところがある。壁に「男は黙って生ビール」のような張り紙がしてあったり。でも、これは「あまりにも内容が意味不明すぎてむしろおかしいと楽しめる」という判断なのだろう。
https://gyazo.com/4d05edc87560e56cc5e7c149ac83b0f3
トイレの様子。昭和って「ダンソンジョヒ」なんだろ?の世界観で男性用の洋式大便器を表現しようとすると「女ノ男便所」みたいな矛盾した言い方になってしまう。