毎日書く
たとえば、人気作家のスティーヴン・キングは毎朝書いている。 彼は発想がわいてくるのを待つのではなく、決まった時間になると机の前に座って書き始めるようにしている。なぜなら次の真実を理解しているからだ。じっと待っているときに発想がわいてくることはめったになく、目標に向かって行動を起こすと発想がわいてくる。要するに、インスピレーションがわいてくるのを待っていてはいけないということだ。 フロー状態に入るのを待つのではなく、 フロー状態をつくり出そう。 それは日々のルーティンを確立することから始まる。> 後悔しない時間の使い方 ティボ・ムリス 161ページ けんすう.icon昔、堀江貴文さんが言っていたことがおもしろくて、なんであんなに毎週メルマガを大量に書けるのか? という質問に対して、「座って書き終わるまで立たなきゃいいじゃん」みたいなことを言っていたんですね。 / 笑い話のようですが、これはかなりよいアドバイスだと思っています。これをやろうとすると、 30分や 1時間に書ける範囲でアウトプットをしないといけなくなるので、自然と「完璧さ」を犠牲にしないといけなくなります。 そうやってなんとか書いたものを、無理やり投稿することを毎日やっていると技術も上がりますし、お客さんからの反応があると「これがいいんだな」というのがわかるようになってきます。フィードバックされることによって、ニーズなども摑みやすくなるんですね。 物書きにとって、 「作家の壁 (Writer's Block)」というものがある。文章を書くと決めて机に向かっても、頭の中に壁が巡らされたように思考が広がらず、まったく文章が書けない状況のことだ。 それは文章を書く能力がないというより、 ちゃんとした文章、 感動を与える文章を書けないのではないかという作家自身の恐れのせいである場合が多い。 壁を取り除くためのもっともよい方法はいったい何だろうか。 小説家のアン・ラモット(Anne Lamott)はこうアドバイスしている。 /「文章を書きたければとにかくパソコンのキーボードをたたけ」 でたらめな文章ができあがるかも知れないが、それはまったく問題にならない。なぜならどんな文章になるかを考えずに、思いつくままキーを打っていれば、いつか自然に本当に書きたかったことが書けるからだ。「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ 102ページ