最初から書くテーマを決めない
最初からテーマを決めると柔軟性がなくなる
メモを通じてだんだんテーマが浮かび上がってくる
追加するすべてのアイデアが蓄積され、それが一定の量を超えると、アイデアを溜めていたにすぎなかったものが、一転してアイデアを生み出すようになります。TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになるp.59
ツェッテルカステンを使わない従来の文章術では、題材にする仮説やテーマの決定から始めます。これでは、確証バイアスが跋扈するのは目に見えています。どうしても一面的な見方をすることが避けられなくなってしまいます。TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになるp.131
テーマを見いだすための最も確実な方法は、「仕事を続けること」です。仕事を続けていると、その中から新しい疑問が生じ、新しいテーマが見つかるのです。これを「クリエイティング・バイ・ドゥーイング」ということにしましょう。書くことについて 野口悠紀雄p.56
そうではなく、「何かのテーマで仕事を始めていろいろ調べたところ、別のもっと適切なテーマがあると分かり、実はそれが本当の金鉱であることを見いだし、テーマをそれに変更して仕事を進める」という場合のほうが多いのです。つまり、テーマも、試行錯誤でしか見いだせない場合が多いのです。書くことについて 野口悠紀雄p.57
したがって、必要なのは、「とにかく始める」ことです。準備ができてから始めるのでなく、準備がなくとも始めるのです。多くの人は、テーマが見つかってから動きます。その順序を逆転させることが必要なのです。「とにかく何か書いてみる」、「すると成長する」。このことを、私は、毎日実感しています。書くことについて 野口悠紀雄p.57