指先からソーダ
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本は恋人の代わりになるのかな? 布団の中に本を引き込んでみる。 すると、 活字のやつはベッドの中でも、すごい。 快感で、 指が痺れる。 夜中まで本を読んで、そして眠り、朝、目覚める。 枕の横の本に手を伸ばす。 葉を引っ張ると、気の抜けた行間から、 しゅわしゅわと音が聞こえ始める。 そうして再び、 ソーダの泡が立ち上り、 段落の上に溢れ出す。指先からソーダ / 山崎ナオコーラ 位置 231