対話を続けるためには大事な話ばかりしない
対話
を長く続けるためには大事な心得は、「大事な話ばかりしないこと」です。大事な話をすると終わっちゃいますからね、対話が。あっさり終わってしまったら、その対話は失敗なんです。続くためには、ときには空想をまじえたり、本当かどうかわからないことを話題にしてもいい。対話さえつながっていれば、遅かれ早かれなんとかなる。だから
ひたすら対話が続くように対話をしましょう
ということです。
やってみたくなるオープンダイアローグ
斎藤環
水谷緑
p.66
SNS
でのコミュニケーションは完全にこの真逆をやっている。「大事な話ばかり」するので、対話は終わってしまう。こちらは相手を変えようとし、相手はこちらを変えようとする。行くところまで行き、それでおしまい。
対話という関係さえ続けば、対話が一切成り立たないよりも少なくとも変化の可能性はある。意見の違う人間との対話が終われば、その人は自分を承認してくれる人たち=
承認資源
のほうに行ってしまい、そこでさらに「現状を維持する」
惰性
を堅牢にしてしまう。